つのつのにほん
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むいたまま、晒し者になっている小竜姫。
「アッテンションッ!!」
ビクッ!
真打ちが登場し、全員の動きと私語が止まった。
「この場にいていいのは戦士のみ!! 失せろ民間人っ!」
「「「「「「「イエッサー!」」」」」」」
ドタドタドタッ!
教育が行き届いているのか、お子様や非戦闘員は別室に退去した。
「現状報告っ!」
「はっ! 本日フタマルマルマル時、自分は角の切断を依頼され、任務を遂行中でありましたっ!」
すでに軍隊用語で、指揮官に報告する二等兵。
「ヒャクメ」
「小竜姫の角の散髪なのねーー。 でもノコギリとかヤスリで切ると、頭に響くからとっても気持ち悪いのねー」
まだアッチの世界から帰還しない小竜姫に代わり、顧問のヒャクメが解説した。
「貴様っ! それを知っていたのか?」
「はっ、以前はご自分で剣で切り落としていたとお聞きし、あまりにも危険なので自分が代行しましたが、隠密行動には失敗しましたっ!」
「馬鹿者っ、歯を食いしばれっ!」
「はいっ!」
バキッ!
鉄拳制裁で精神が注入された。
「無事かっ? 傷は浅いぞっ!(ビシッビシッ!)」
戦友の頬を叩き、正気に戻そうとするが、よほど精神的ダメージが強かったのか、回復には時間を要した。
「駄目だな… どんな状況なのだ?」
「例えばねーー、貴方の牙にノコギリを当てて、キーコキーコしてる間は耐えられてもねーー。 固い所に当たって「キーーーーーッ」ってなったら我慢できないでしょー? 多分そこで壊れちゃったのねーーー」
「うっ! 何て酷い拷問だ、羽根を切断された方がまだましだぞ」
想像しただけでも鳥肌が立ち、牙を押さえるワルQ隊長。
「貴様っ! そんな濃厚なプレイをしていたのかっ!」
「いえっ、これは竜化した時の被害を最小限に押さえるための苦行だとお聞きしましたっ!」
「くっ! 見上げた根性だ、ではせめて苦痛の無いよう切断してやろう、戦場でも手足を切断する例はいくらでもあるっ! 覚悟はいいなっ小竜姫?」
「へ…?」
ドスウッ!
やっと現世に帰ってきた時、鳩尾に「軍隊式麻酔」が施され、再び別世界の住人となった。
「切断手術を開始するっ! テーブルの上に乗せろっ、グーラー、首を90度に固定しろっ、ヒャクメは手を押さえておけっ、パピリオは足をっ!」
「「「了解っ!」」」
ボキボキッ、ゴキッ!
もし切られても、比較的被害が少ないグーラーが首を担当した。 さらに隊長が上に乗ってニーベルンゲンの指輪を盾に変形させ、頭の上に乗せてカバーする。
「さあ、こんな物は一気に切断してやるのが一番苦痛が少ないっ、貴様の霊刀の切れ味を見せてみろっ!」
「イエッサー!」
シャキーーン!
糸のように研ぎ澄まされた霊刀が出現し、盾からは
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