追求〜
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』
「(人の思考を勝手に読むなっつーの)」
『言っとくけど、普段から筒抜けよ?』
・・・マジか。
「・・・キ、サキ、聞いてる?」
「え?あ、ごめん。何?」
「ヨルコさんに話を聞きにいくわよ」
「あ、ああ。もうそんな時間?」
昨日からリパルと詠は推理合戦してるし・・・案外仲良いんだよな、この二人は。
「(亞莎から連絡は・・・特にないか)」
取りあえず昨日の内に決めておいた時間に宿屋に向かう。そして宿屋前にいるヨルコさんを発見して、近寄る。
「悪いな、友達が亡くなったばっかりなのに・・・」
「いえ・・・いいんです。私も、早く犯人を見つけて欲しいですし・・・」
そう言いながらアスナに視線を向け、目を丸くする。
「うわぁ、凄いですね。その服全部、アシュレイさんのお店のワンメイク品でしょう。全身揃ってるとこ、初めて見ましたー」
その言葉にキリトは首を傾げる。
「・・・それ、誰?」
「知らないん「知らないのかお前は!」っ!?」
ヨルコさんの言葉を遮るように俺は叫んでいた。
「アシュレイさんって言ったらアインクラッドでいち速く裁縫スキルを完全習得したカリスマだ!最高級のレア生地素材を持参しないと作ってもらえないが、当然その分見映えもいい!現にアスナ・・・は・・・」
気付いた。周りの空気が絶対零度と化していたことを。俺はゆっくりと下がる。
「・・・って、ア、アスナからよく聞かされて・・・」
「にしては饒舌だったような・・・」
「(のワの)」
「こっち見ろよ」
「うるせぇ!どうせリアルじゃしま○らの服しか着てないんだろ!だからこういうのに疎いんだ!」
「な・・・確かに服には拘らないが・・・」
「何やってるのよ・・・」
ふとキリトがアスナを頭から爪先まで見る。するとアスナは何を思ったのか・・・
「ち・・・違うからね!」
・・・何となく何が違うのかは分かったが・・・とにかく昨夜訪れたレストランに入り、奥に座る。ちなみに個室を使わない理由は、個室の防音設備が完璧でない為。亮から聞いた話では、聞き耳スキルを上げていれば防音を無視できるらしい。それよりもこうやって雑談に見せかけた方が情報が漏れにくい・・・らしい。
『咲、ちょっとは考えて発言しなさい』
『今のはちょっと危ないッスよ』
「(へーい・・・)」
ヨルコさんから得た情報は・・・多かった。まず第一に、聖竜連合のシュミット並びに鍛冶屋グリムロックはヨルコさんやカインズさんが昔、所属していたギルドのメンバーだということ。第二に・・・犯行動機の候補が出てきたこと。
「それ、詳しく聞かせてもらえないか?」
・・
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