暁 〜小説投稿サイト〜
どこぞの医学生「まあらしいと言えばらしいんだけどね...」
海歌
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うとおり気晴らしも必要かーとそんな気分で行ったのが全てを狂わせたのだろう。
降り立って見るとどうやらこの世は「大海賊時代」という激動の時代の真っ只中で村を襲う賊がいたのでそれを蹴散らしたところものすごい人数から追われることになり帰ろうとしたら帰れなかった、と言うわけである。
ミラは思い出して額を押さえた。もっとも四大がいれば何とかなるだろうとも考えたのだが。実際海がほとんどを占めるこの世界でシルフの力で空に飛んでしまえば誰もミラを追うことはできなかった。…いや、誰もと言うのには語弊がある。髪型がパイナップル...いやバナナだろうか?に似た語尾に「よいよい」とつける海賊には空まで追われた事がある。そいつは親父がどうのこうの言ってたきもするがミラはさほど気にしなかった。さてここで問題となるのがミラの食事だ、最初は悪事を行う海賊を討伐してその積荷から「おすそわけ」を貰っていたのだがここ最近ではミラを見ただけで海賊は逃げてしまうのだ。ミラはまだ知らなかったが彼女は既に5億の賞金首となっていた。貯金も底をついた...無論ミラは精霊でこの世界では認知されていないらしいマナを吸収すればどうにでも生きていけるのだが一度知ってしまったら戻れないのが人間...いや人間ではなく精霊だがそれはおいておくとしてとにかく文字通り飢えていたミラはなにやら肉を持って歩いていた男に「わけてくれ!」と言った所それが今船の隅でいじけている男ラッキー・ルウで今に至る...と言う訳である。
無論シャンクスと話をする前に食料庫から一ヶ月分の積荷が消え去ったのは言うまでもあるまい。最初ただおなかが減ってるだけだろ、と思ってわけてやったルウはその2時間後には顔を真っ青にしていた。

「いやーそれにしても...賭けは俺の勝ちだな!」

先程ベン・ベックマンと呼ばれた男は顔をしかめて懐からシャンクスに酒を放り投げた。

「む、賭けとは?」

「いやあ精霊が本当にいるかどうかって言う話でさ、アイツはいる訳ねえって言ってたんだけどな?」

「成る程、では確かにお前の勝ちだな。私は間違いなく精霊だ。」

「だろぉ?」

そう言ってシャンクスは頑強な白い歯を見せて笑った。

「所でお前、こんな所で何してたんだ?あんな雷が降るような島のど真ん中で?」

「ああ、食事を求めて彷徨っていたのだが...運よくお前たちと出会えたと言うわけだ。」

「へぇ、そりゃあ確かに幸運だな。新世界でこんな偶然もあるもんだ。」

「ああ本当に。」

ミラは知る由もないが彼女が今話している相手は通称四皇と言われる世界最強の海賊の一人なのだ。赤髪海賊団の新入りはみな口をあんぐりとあけていた。

「にしても、この肉は美味しいな。一体何の肉なんだ?」

「気に入ったか、そいつは海王類って
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