第7章 大魔闘演武編
贈り物とこの先の未来へ・・・
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「死に場所はもう決まっている。」
ゼレフは姿も視えない上、声も聴こえていないメイビスに話をしている。
まるで聴こえていなくても何を言っているのかがわかるかのように。
「僕は何百年もの間・・・時代の終わりを見続けてきた。
人々の争い、憎しみ、悪しき心。
新たなる時代において、それらの浄化をいつも期待する。
もう何度目だろう・・・人々は繰り返す。何度でも過ちを。」
「それも人は、生きていけるのです。」
「生きていけないよ。本当の意味では・・・
人と呼べる愛しき存在は、もう絶滅している。」
ゼレフがそう言った後、彼の周りの草は枯れ果てていった。
「もう・・・待つのはやめたのですか?」
「そうだね。7年も考えて出した結論なんだ。
世界が僕を拒み続けるならば、僕はこの世界を否定する。」
ゼレスは立ち上がってそう言う。
「妖精の尻尾はこの世界を肯定するでしょう。」
「これは僕からの贈り物。世界の調和、そして再生。」
ゼレフは顔を下に向け、そう言う。
「戦いになるのですか?」
「いいや。」
メイビスの言葉にゼレフは否定する。
見ても聴こえもしないが、ゼレフにはそれがわかる。
「一方的な殲滅になるよ。誰1人として、生かしてはおかない。」
「妖精の尻尾が全力で阻止します。
滅びるのはあなたの方です。」
ゼレフの言葉にメイビスはそう言う。
彼と彼女の周りの木や草などは、全て枯れていた。
「??」
小悪魔は何が起きているのか理解できていない。
「(ナツ・・・決戦の時は迫っているよ。)」
「!!?」
「お兄ちゃん?」
「どうしたの?」
「・・・・・・いや・・・。」
今の感じ・・・天狼島での・・・あの人のか・・・!?
それに初代の魔力も・・・・・
「(大丈夫・・・・・・なのか・・・・・・!?)」
俺は少し不安となってしまう・・・・・・。
「おーい、コージ!!!」
「!」
ナツさんが俺を呼んでいた。
気にはなるが、気持ちを切り替える事にした。
初代なら、大丈夫と信じたからだ。
さっきの気配も完全に消えていた。
「街のみんながこんなスッゲぇプレゼントしたんだ!!!!
礼としてよ、アレやってくれよ!!!!」
「アレ・・・・・・まさか・・・。」
「おう!!!!」
ナツさんの言う、アレ・・・つまりは・・・
「それはいいな!!!」
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