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DQ8 呪われし姫君と違う意味で呪われし者達(リュカ伝その3.8おぷしょんバージョン)
第一話:呪われし者達は道化師を探して面倒な連中と出会う
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「ホント丁度良い。家で飼ってるアホ鳥の所為で、いきなり異世界に放り出されるなんて最悪だからね。まぁ事前に異世界移転を分かっていたら、巻き込まれない様に準備するんだけどね……そう言えば、こっちの世界の通貨って如何なってるの?」

「うむ。(ゴールド)と呼ばれてる金貨と(シルバー)と呼ばれてる銀貨だが、(ゴールド)の方が主流だな。持って居るか?」
「1年ほど前だったら俺等の国も同じ物を使ってたけど、今は貨幣を一新しちゃったから、持ってないなぁ」
ほほう……以前ではあるが通貨・貨幣が同じ物だったとは。興味深い。

「言っておくがワシ等に金銭的な余裕は無いぞ。当てにするで無い」
「見るからに貧乏臭いお前等の財布なんか当てにするか! ねぇリュリュさん……町に着いたら、その絶品な体を使って金稼いでくんない? 一発500(ゴールド)でも客が付くでしょ?」

「絶対ヤダ。お前がやれ!」
「ちっ、使えねーな。何の為に良い体付きしてんだよ」
かなり最低な発言をしているが、傍から見てても冗談である事を窺える。

何故なら、最低発言をしながらも自身の首から高価そうなネックレスを外して、次の町で売る準備をしているからだ。勿論、他の二人も自分が身に着けてる装飾品を外してウルフへと投げ渡してる。ざっと見積もっても、数千(ゴールド)にはなりそうだ。

「随分と高価な装飾品を隠し持ってるんでがすねぇ? 一見アクセサリーなんて身に着けてない様に見えてましたでげすが……」
「ん? まぁねぇ……俺の師匠は、こう言う異世界旅行に強制参加させられやすい体質だから、一緒に巻き込まれる恐れがあるんだよ。今回は俺等だけだけど、巻き込まれた時様に、売って旅費を捻出できるように備えてるんだよ。だから人様から見える位置には装着しないんだ……気取る為じゃ無いからね」

「なるほど……最低限の備えは常に心掛けてると言う訳じゃな?」
「そうだよ。俺みたいなイケメンには、イケメン度を上昇させる装飾品なんて不要だからね……異世界へ放り出される事を念頭に置いてのオシャレだ」

「参考にして良いのか判らんが、日が暮れる前にトラペッタへと向かうとしよう」
ワシが率先して馬車に乗り込むと、アハトが黙ってミーティア姫の手綱を取り、先頭になって歩き出す。
それに釣られるかの様に、新たな同行者連中も歩き出した。

「そう言えば兄貴……トラペッタには何があるんでがすか? そもそも旅の目的も解らんのでげすが?」
「さぁ……俺に言われても? 陛下がトラペッタに行きたいって言い出したから(笑)」
何だと!?

アハトは、今回の旅の目的を理解して居らなんだか!?
まさか今更そこから説明せねばならないとは……

トロデSIDE END


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