暁 〜小説投稿サイト〜
KANON 終わらない悪夢
86佐祐理の悪夢
[4/5]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
にビデオが映し出されていた。
「あれ、真っ暗じゃないか?」
『あっ、祐一っ、もっとっ、もっとっ!』
 その映像を見て呆然とする祐一。 そこにはあられもない格好をした姉が、自分と交わっている姿が映し出されていた。
『いいのかっ、こんなに血が出てるのに、いいのかっ?』
『いいっ、凄くいいっ!』
 それは丁度、祐一が舞の股間に顔を埋め、指で中を掻き回している辺りから始まっていた。
「まあ、凄い表情。 舞と祐一さんって、姉弟なんですよね? どうしてこんな事するんですか〜」
 その画面を見ても平然として、普段と同じ表情で笑っている佐祐理。
「どうして佐祐理さんが、こんなビデオを…」
 ズチュルゥッ!
『うっ! あああっ! あ〜〜〜〜〜っ!』
 ア*コに舌が入り込み、きつく噛んでいた唇が、快楽に緩み涎を垂らす。 これは祐一が見ていなかったアングルから撮影されていた。
「隣からずっと見てたんですよ、佐祐理、凄く興奮してしまいました」
「そんな…」
 姉の親友とは言え、こんな映像まで撮られてしまい、その人物は明らかに何かの意図を持ってニコニコと笑っている。
 それは大切な舞を寝取られて怒っているのか、これを見せてからかっているだけなのか、祐一は佐祐理の真意を掴みかねた。
「どうぞ、こちらにお掛けになって下さい」
「え? ああ…」
 スクリーンの前に置かれたソファーを指され、異常な状況の中で席に座る。 佐祐理も、まるで一緒に映画でも見るように隣に腰掛けた。
『はあっ、こんな、こんな事って…』
 まるで空でも飛んでいるような舞の表情。 そこで手を取られ、指を絡めるように握って来た佐祐理の行動に、違和感と危機を感じる。
『す、凄っ、あひいっ! あおおおぅっ!』
「まあ、舞の声、まるで動物みたいですね〜」
「そ、そんな事無いだろ」
 一応姉を庇うが、普段気の強い女を性の虜にする、とても征服欲が満たされる声と表情だった。
 そこで祐一が「ダビングして」と思ったかどうか、定かではない。

『あっ、出ちゃうっ、離してっ! 祐一の顔に… だめっ! だめええっ!』
 恥ずかしい所を見られて、絶望したようでもあり、快楽に体を支配されて、たっぷり潮を吹き、壊れて行く姉の表情が映し出されていた。
 ピュッ! ピチャッ! ブビュッ!
(ゴクリ…)
 カメラだけで無く、マイクの性能も良かったのか、生々しい音まで拾って、大きなスピーカーから音が垂れ流されて来る。
 姉の壮絶なあえぎ声は腹の底に響くような大きな音で聞こえ、その顔は実物の数倍の大きさで、絶頂の瞬間の表情を、顔の筋肉の細かな痙攣まで映し出していた。
「まあ〜、あんなに背中を反らせて、よっほど気持ち良かったんでしょうね〜」
『あうううっ………… あ〜〜〜っ、あ〜〜〜っ、あ〜〜
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ