第六千六百二十話 江田島
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第六千六百二十話 江田島
瀬戸内の秋のすぐ近くにある一つの島に入ってです、まだ国として形成されていっている最中の日本はふと思いました。
「この島は若しかして」
「何かありますか?」
「いえ、将来ですが」
妹さんにこう前置きしてお話するのでした。
「水軍のことを人に教える様な」
「そうした島になりそうですか」
「そんな気がしました」
予感で、です。
「何故かわかりませんが」
「そうなのですか」
「不思議ですね、かなり先のことになりそうですが」
「確かにこの島で水軍のことを教育しますと」
妹さんは島から海を見て思いました。
「かなりよさそうですね」
「そうですね」
「この瀬戸内海は迷路の様に複雑な海ですから」
「そこで教育するともう船を動かすことも泳ぐことも万全です」
そうなるからだというのです、日本兄妹が入ったその島は江田島といいました。瀬戸内の中では大きな島の一つです。
第六千六百二十話 完
2017・10・20
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