SAO:アインクラッド〜神話の勇者と獣の王者〜
デュエル
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「来ない……」
「ははは、帰って寝たらどうだ?」
「……そーしようかなあ……」
キリトとセモンとハザードは、第74層の転移門の前でアスナを待っていた。昨日、S級食材を料理した後、『ソロプレイ』について一悶着あったらしく、キリトはアスナとパーティーを組むことになっていた。
セモンとハザードはこれに巻き込まれ、朝から最前線を駆り出され(もっとも、普段の彼らがどこにいるのかすら不明なのだが)、ここで待ち合わせ、なのだが・・・。
「来ない……」
「だから帰って寝ろって」
「……しかしなあ……」
キリトが言葉を濁すと、セモンが驚くべきことを言った。
「ハザードなんてすでに寝てるぞ」
「えっ!?」
「ほんとほんと。ほれ」
そういえば先ほどから姿が見えないハザードを探すと、彼は転移門によりかかって寝息を立てていた。
「…………ZZZZ」
「……マジか」
こりゃもうほんとに帰って寝ようかな……。
そんなやりとりをしていると、けたたましい叫びとともに転移門が輝き、あわてた様子でアスナが飛び出してきた。しかも、地上から一メートルほど飛び上がった状態で。よほどあわてて転移門に入ったらしい。
「あぶねぇ!」
セモンは横に飛びのいたが
「のわ!?」
キリトは思いっきりアスナと激突した。
「ててて……ったくあぶねぇな……」
キリトはどうやら自分に激突したのがアスナだと気付いていないらしい。そのまま右手を伸ばして……アスナの胸をつかんだ。
「あ」
「キリト……死んだな」
「ん?ハザード、起きてたの?」
「あれほどでかい声出されりゃ起きる」
セモンがつぶやくと同時に、昼寝(?)をしていたハザードが起きる。
「や、やぁ―――――――っ!」
「がはぁ!?」
キリトがぶんなぐられて吹っ飛ぶ。
キリトが顔をあげると、烈火のごとく赤面して、胸の前で腕を交差するアスナの姿が。
「や、やあアスナ……おはよう」
やり場のない右手を開いたり閉じたり。
「変態?」
「だろうな」
セモンとハザードの容赦のないコメント。うん。まるで名残惜しそうに手をとじたり開いたりしていたら、変態と思われてもおかしくないだろう、と言うセモンの見解である。
アスナが腰のレイピアを抜くかどうか迷っていると、突然背後の転移門が輝き始める。
アスナは弾かれたようにキリトの後ろに隠れた。
直後。転移門から、昨日の護衛……クラディールが現われる。
「あ、アスナ様!勝手なことをされては困ります!!」
「き、今日はお休みっていったでしょ!……っていうか、なんであなた、朝から家の前に張り込んでるのよ!」
「ふふふ、こん
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