次なる目標
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んだね!?夢じゃないよね!?」
「おおおおお落ち着きなさい穂乃果!!とにかく頬をつねってみましょう」
「海未ちゃん落ち着いて!!そこはほっぺじゃないよ!!」
裏方の仕事を終えて帰ってきていたヒフミトリオもその輪に加わり大騒ぎ。その様子を剛はしばらく見ていると、頃合いを見計らい咳払いをする。それで正気になった彼女たちは大騒ぎから一転、静かに彼の方を向き直る。その顔は緩みっぱなしのままだが。
「これでお前たちの目標は達成できたわけだが・・・これからどうする?」
「どうするって・・・何がですか?」
言葉の意味がわからず首をかしげる穂乃果。他の者も同様で彼の言いたいことがわからない。
「廃校阻止のために始めた野球部。その目的が失われた今も今までと同じようなモチベーションを維持できるのか?」
その言葉に静まり返る。剛は本気で言っているのかわからないように無表情で話しており、なんて答えればいいのかわからないのだ。
「大丈夫です!!」
真っ先にそう答えたのはサイドテールの少女。だが彼が聞きたいのは全員の意思であり1人の意見ではない。
「確かに音ノ木坂を救うのが目的だったけど、今は野球をするのが楽しい!!でも今日UTXに負けちゃってすごく悔しくて・・・だから次は勝てるように頑張りたいって思ったんだもん!!」
その決意を聞いてみんなクスリと笑う。それから真剣な眼差しで剛を見据えると、自分たちの意見を語る。
「私たちも穂乃果と同じです」
「廃校がなくなったからやめようなんて思いません」
「これからは全国制覇できるようにより一層頑張っていこうと思ってます」
1人も弱気なことは言わない。もしかしたらと心のどこかで不安を感じていた剛は自分の考え方の甘さに苦笑いしつつ、口を開く。
「それならよかった。もしかしたらと不安を感じていたが、まだまだやる気があるようで安心した。
・・・全国までまだ時間はある。これから厳しくなっていくと思うが、付いてこれるな?」
「「「「「もちろんです!!」」」」」
元気一杯のその返事に笑みを浮かべる。こうして少女たちは新たな目標を胸に全国大会へと挑むことになった。
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