第百二十七話 宮殿侵入
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・サンスーシに展開している近衛兵は驚くだけであった。
「何があった!」
「戦艦が侵入してきます!」
「何たる不敬な、艦型は?」
指揮官の言葉に、部下が言いにくそうにしている。
「どうした、ハッキリ言わんか!」
その言葉に、ようやく部下が応対する。
「艦型確認、ラプンツェルです」
その言葉に、指揮官も驚きを隠せない。
「テレーゼ皇女殿下の御召し艦では無いか。何故それがノイエ・サンスーシに侵入してくるのだ」
困惑の表情をする、近衛兵達であるが、頭上を通過する戦艦に対抗できる兵器など何持っていないために、当たらないのを覚悟の上でビームライフルを撃つ者も居たが、全く届かなかった。
「少佐殿、何故御召艦が?」
「判らん、叛乱軍に乗っ取られたのかも知れん、直ぐに総監部へ連絡を入れろ」
その様なゴタゴタな中で、ラプンツェルから、オフレッサーと共に競馬場へ来ていた装甲擲弾兵とズザンナそして、ルッツ達12名を乗せた強襲揚陸艇が発艦した。
「オフレッサー、ズザンナ、ルッツ、そして装甲擲弾兵の猛者達よ、父上を頼みます」
テレーゼのか細い言葉を聞いた者は侍従武官達だけであったが、その言葉は後日全員の知るところとなり、益々敬愛される事になった。
そして遂にこの時、帝国暦483年8月5日 午後0時22分、オフレッサーの乗る強襲揚陸艇バート・デューベンが、銀河帝国開闢以来、初めてノイエ・サンスーシ宮殿に突入したのである。
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