第1話 流星と博物館
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す」
『了解。そのまま監視を続行しろ。もし2人きりで密室にでも行こうとした時は、実力行使もやむを得ん』
「了解。……しかし弘原海隊長。あの少年、すごいほんわかしてます。お嬢様のGカップを目前にしても、眉ひとつ動かしていません。放っておいても大丈夫なのでは?」
BURK隊員である駒門琴乃は、地球を守る防衛チームの一員でありながら、毎回こんな仕事しか回ってこない現実にため息をつきながら――ぽけーっとした表情を浮かべる弓弦の横顔を、じっと見つめている。
(しかし……あの少年の横顔、どこかで……?)
その顔に、えもいわれぬ既視感を覚えながら。
『うむ……俺も正直そう思う。だが、いくら穏やかな人柄とは言っても年頃の男女だ。司令官も気が気でないようだし、念のため監視は続行しろ』
「了解。……こんな仕事ばっかりですね、私達」
『そう言うな、平和なのはいいこと――? おい、どうした。……なに、怪獣!?』
「……!?」
だが、そういう言葉を並べる時は、よくないことが起きる予兆になるもの。
ろくな装備も携行していない、最悪のタイミングで――BURKの隊員達は、戦いの時を迎えるのだった。
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