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うぬぼれ竜士 ~地球防衛軍英雄譚~
第18話 4人の伝説
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ってしまう。

 そうなる前にソラスを仕留め、2人を守るには――今リュウジの足元に転がっている、ボルケーノ-6Wを使うしかない。
 何十発とこれを浴びたこともあり、最早ソラスは半死半生の身。後1回、この砲口から放つ6連弾を浴びせられれば、間違いなく決着を付けられる。

 だが、ボルケーノを使える隊員はリュウジしかいない。そのリュウジも、今は両腕が折れてしまっている。
 このままでは、起死回生の好機を地面に転がしたまま、悲劇を迎えてしまう。

「……上等だ。『伝説の男』の戦果、俺ら4人で再現してやろうじゃねぇか!」

 ――やがて、アーマンドは意を決したようにボルケーノを拾い。それをリュウジの肩に乗せ、自身はその後ろに回った。

「うっは、クソ重てぇなコレ。こんなん抱えて今まで戦ってたのかよ」
「アーマンドさん、何を!?」
「腕が折れて砲身が支えられねぇんだろ! だったら、筒は俺が持っててやる。てめぇは照準を合わせて、引き金さえ引きゃあいい!」
「……!」
「EDFは仲間を見捨てない。あの時、てめぇが俺に教えたことだ!」

 初めて出会い、共闘したあの日。
 リュウジはフィリダを救うために、家の隙間にギガンテスを突っ込ませ、その反動で転がり込む――という無茶をやってのけた。

 仲間を救うためなら、どんなリスクも厭わない。
 それが出来ると自分を信じ抜く「うぬぼれ」は、空中レースでかりんを救ったフィリダにも、今ここでリュウジを支えるアーマンドにも引き継がれていた。
 ――そして、危険を承知で駆けつけて来た、かりんにも。

「義兄さんに手出しはさせない!」
「貴様は必ず、ここで止めるッ!」

 2人のペイルウイングは、即興で組んだコンビとは思えないほど、息の合った連携を見せていた。
 ――愛する男を守り抜く。その行動理念が、シンクロしているからだ。

「……ッ!」

 そんな彼女達を狙うソラスの火炎放射は、さらに勢いを増している。邪魔な2人から先に始末してやろう、ということなのだろう。
 ――なら、その前に決着を付けるしかない。リュウジは震える指先を引き金に掛け、痛みに悶えながらも渾身の力を込める。

 そして、引き金を引く直前。

 巨獣の火炎放射が、こちらを向こうとし――

「やっちまいなァアッ!」

 ――た、瞬間。

 天から降り注ぐ閃光の雨が、命を屠る刃となり。満身創痍のソラスに、容赦なく突き立てられた。
 絶叫を上げる巨獣の姿に、アーマンドが歓声を上げる。それは――エアレイドの衛星兵器要請「サテライトブラスターA」によるものだ。

 ――アーマンドはこの事態を予期し、予めいつでも撃てるよう待ち構えていたのである。

「ハァン! どうよ俺のパーフェクトな座
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