第17話 決意の戦姫達
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い、コリーン。無断出動になっちゃうけど……なんとか、あなたに責任が及ばないようにするから」
「……なぁに言ってんの、そんなのどうだっていいわよ。炊き出しも市民のお世話も、全部やっといてあげるから……絶対、帰って来なさいよね」
「うん……ありがとう!」
そして、互いに敬礼した後。フィリダはかりんと視線を合わせ、飛び立とうとする。
――エアレイドの装備を着込んだアーマンドが、身を引きずるように現れたのは、その直後だった。
「待てよフィリダ、乳牛女ァ……! 何勝手に話進めてやがる! 俺も1発あいつをぶん殴らなきゃあ、気が済まねぇんだよ!」
「……あら、いたの類人猿」
「いたのじゃねぇよ! 乳もぐぞ!」
「ビークルもないんだし、あんたがいてもクソの役にも立たないわ。帰って寝なさい。そしてそのままくたばりなさい」
そんな彼に、路傍を這う芋虫を見るような視線を注ぎながら、かりんはフィリダと共に飛び立っていく。
アーマンドは懸命に地を駆け抜け、その後を追い続けて行った。
「くたばんねぇよ! エアレイドの取り柄がビークルだけだと思ってんなら、大間違いだぞ!」
「……全く、うるさい男ね。静かにしないと、あんたから消すわよ」
「やってみやがれホルスタインが!」
「もうっ……2人とも、喧嘩してる場合じゃないでしょ!」
――そうして、時折フィリダが仲裁しつつ。彼ら3人は、1人戦い続けるリュウジの元を目指して、瓦礫の海原へと漕ぎ出して行くのだった。
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