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うぬぼれ竜士 ~地球防衛軍英雄譚~
第10話 再会、義兄と義妹
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させたかりん。その行為に驚いていないのは、父である昭直ただ1人であった。

「ふ、副司令、これはどういう……」
「すまない、なかなか説明する機会がなくてな。そこの飛鳥竜士隊員は、私の義理の息子で――かりんの姉、一文字(いちもんじ)かのんの夫だった男だ」
「なっ……!?」

 澄ました表情で、真実を告げる昭直。その発言に、バーナデットの表情は驚愕の色に染まる。

「リュ、リュウジが……!」
「アスカが……副司令の義理の息子ぉ……!?」

 また――フィリダとアーマンドの2人も、信じられないという表情で、昭直とリュウジを交互に見遣っていた。

(――まさか!)

 そして――その事実を前にして。
 フィリダは、ようやく気づくのだった。かりんが、自分を「泥棒猫」と言った理由に。

 ……一方。

「ようやく、会えたな……竜士。あれからずっと、君を探し続けていた」
義父(とう)さん……」

 戦後一ヶ月という月日を経て、対面した親子は。神妙な面持ちで、互いを見つめあっていた。

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