Side Story
少女怪盗と仮面の神父 48
[12/12]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
リッテもベッドの上で背筋を伸ばす。降りるべきかとも思ったが、エルーラン王子が鷹揚に頷いたので、とりあえずは座ったままで良いらしい。
「王都へ行く前に大仕事を二つ熟してもらうぞ、ミートリッテ」
「大仕事、ですか?」
「これが何か、知ってるか」
するすると優雅な足取りでベッド横まで移動して来た王子が、袋状になっている袖から何かを取り出してミートリッテの眼前に突き付ける。
咄嗟に差し出した両手のひらの上に転がる、親指の爪ほどの大きさで丸っこい、鮮やかな緑色のそれは……
「…………コーヒーの実?」
『アルスエルナでは自生していないとされる植物』の『生果』だった。
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ