85舞の悪夢3
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「舞っ、もう離れてくれっ」
全く避妊しない状態での姉との交接。 如何に自分達が獣だと言っても、秋子ちゃんや舞の魔物が言う通り、姉の体の中に自分の子を宿す訳にはいかなかった。
「…来るの? 私の中に祐一が来るのね、じゃあ沢山来てっ!」
祐一の心の奥に見えた光景で、このまま精を受け止めるのが、子供を宿す方法なのだと感じた舞。
「あっ、もうっ! 離れ…」
『嫌っ! 外に出さないでっ!』
香里や秋子のように、祐一の体液が自分の体外に出されるのを嫌い、舞は腰を落として祐一を自分の一番奥に詰め込み、手や足を絡めて絶対に逃がそうとはしなかった。
「だめだっ!」
懸命に暴れて舞の呪縛から逃れようとする祐一。 しかし、耳元で哀願されるように、この言葉を聞かされる。
『お願い、祐一の子供が欲しい』
「ううっ!!」
また命令されたのか、泣くような声で頼まれたのが効いたのか、最後の堤防が崩れ、決壊するように自分の全てを姉の子宮の中に放出して行く祐一。 それは耐えに耐えた分、血の繋がっていない叔母と交わった時より激しく、従妹の少女と交わった時より心地よい快楽の波が何度も続いた。
「…溶けてる、私達、溶けて一つになってる……」
自分の下で快楽に溺れ、喘ぎ声を出しながら射精している弟を見て、満足そうにその表情を眺めている姉。
その間もずっと、祐一の顔には舞の涙がこぼれ落ちていた。
(ま… 舞があんなに嬉しそうに泣いてる… それは祐一さんだから? それとも…)
親友の性行為を最後まで見届け、何度も達して、ぐったりしている佐祐理。
ここ数日、舞に表情が戻り始めているのは気付いていたが、泣いて、叫んで、笑いながら涙を流すなど、決して自分の前ではしてくれない。 佐祐理の心の中にも、嫉妬の炎が燃え上がった。
「なあ…、俺達こんな事して良かったのか?」
交わってやっと力尽きたのか、祐一に乗ったまま、肩で泣いていた舞に問い掛けてみる。
「…嫌だった? 私の体、どこか変だった?」
今頃になって少し顔を赤らめ、恥ずかしそうにする舞。 他の女のように無駄毛を処理する知識は無かったので、美汐や名雪より毛深いままだったが、それを変に思うより、自然な感じすらした。
「いいや、どこも変じゃなかった、凄く綺麗だった」
妖狐の魔性の血がそうさせたのか、真琴や秋子には、人とは違う獣の美しさがあり、舞もその血を色濃く受け継いでいた。
「じゃあ、これからはずっと一緒にいてっ、もう離れたくないっ」
「舞…」
舞にとっての運命の少年で、自分の左右の手とも和解させてくれた恩人。
祐一にとっては姉であり、自分の分身と縁浅からぬ相手。 舞にも他の少女達のように、痛みがある思い出があるように思えた。
やがて、いつものように裸のまま抱き
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