84舞の悪夢2
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せたぐらいあるので、逃げる事も出来なかった。
「…もう、祐一と二度と離れたくない」
「ああ… 今年1年同じクラスだし、卒業したって友達だろ?」
祐一が言った「友達」と言う言葉がお気に召さなかったのか、舞の表情が曇る。
「嫌っ、友達なんて嫌っ!」
「それに、血が繋がってるんだから…」
「それでも足りない、私達… もう溶け合って一つになりたい」
「は…?」
こう何度も同じ事が起こっていれば、連れて来られる前に分かりそうなものだが、舞の言葉に操られ、天使の人形もそれを許したに違いない。
そして聞かされるいつものセリフと言えば。
『…抱いて』
「はわわ〜〜〜っ!」
もうブラウスのボタンを上から外して行き、背中に手を入れてブラのホックも外す舞。
選択肢
1、舞にヤられる
既に祐一君には、舞と交わって一つになる以外の選択肢は無かった。今回は心の声で秋子ちゃんに助けを求めて、愛の逃避行すらできないらしい。
『…祐一』
壁に当たって、それ以上後ずさり出来ない祐一の目の前で、スカートのチャックを下ろし、ホックを外して、その行為が当然のように床に落とす。
「待てっ! あの写真見ただろっ?、俺達の父親は同じなんだっ! 俺達姉弟なんだよっ!」
ブラウスと下着を脱ぎ、上半身も露にする舞。
「…それがどうかしたの?」
一般常識の無い舞ちゃんにとっては、「異母姉弟はダメ」などと言う理屈は通じない。
10年の歳月を超えて巡り合えた運命の少年と、本能の命ずるままに思いっきり、まぐわう以外の考えは無かった。
「…私の半分が祐一と同じなら嬉しい。 でもそれだけじゃ足りない、この後、どうやったら溶け合えるの? 佐祐理も、お母さんも詳しく教えてくれなかった」
すでに大きくなり始めている祐一君の上に、ショーツ1枚で跨り、「食べて欲しい」と言っている舞ちゃん。
「お、お前、初めてだろ? もっと自分を大切にだな… それに痛いぞ、もの凄く痛いんだぞっ」
理詰めで通じない舞ちゃんに、痛みとか、分かり易い言葉で説明しようと頑張ってみる祐一君。
「痛みなんて慣れた… それがどれだけ痛くても、殺されてもかまわない…」
祐一の顔を両手で挟み、とんでもなくイっちゃった目で見据える舞。
今まで栞、香里など、死を間近に控えた女の表情や、目を見て来た祐一だが、あの日の美汐を越える目付きが存在するなど、思ってもみなかった。
「祐一に食べられて、一つになれるならそれでもいい… 耳でも、胸でも噛み切って、一生治らない傷を付けて…」
年数にして美汐の3年増しの情念と、化け物だった自分と同じ力で楽しく遊んでくれた少年。
あの場所を一緒に守ってくれる友達が帰って来た今、舞にとっては世界が祐一と、母親と、佐祐理だけになっても構わなかっ
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