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魔法少女リリカルなのは平凡な日常を望む転生者 STS編
第4話 1人の男と1人の女の子のお話
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を隠すには森の中だしな。後は………)

そう思いながらヴィヴィオを見る。

「ヴィヴィオを預けちまえば面倒な事は無くなる………何がパパだ、ったく………」

そう呟いてヴィヴィオを見る。
既に目を瞑っている状態で歩いており、もはや限界みたいだ。

「………ったく、仕方ねえ」
「わっ!?」

持ち上げられてびっくりするヴィヴィオだったが背中に乗せられ、その大きな背中に安心感を覚えた。

「大きい………」
「まあ、背が大きいからな」
「暖かい………」
「そりゃあ人の体温があるからな」
「バルト………」
「あん?」

「私達はずっと一緒………家族だよ………ね………」

そう言ってヴィヴィオは寝息を立て始めた。

「………家族か………」







『バルトマン、今日の俺は一味違うぜ!!』
『相棒が居ないのにか?そんな状態でよくもそんな口がきける!!』
『1つ教えておく、人は守りたい者が出来れば誰よりも強くなれる。そして今の俺には大事な家族が出来た。負けねえよ絶対………』


「ウォーレンの野郎、最後の戦いの前ににそう言ったんだっけな………そして………」




『嫌だね、俺は元々お前を殺すために戦った訳じゃない、お前が危険な奴だから止めただけだ』



「俺に2度目の敗北をつけた有栖零治、どちらも大事な者を守るために戦っていた………」

そんな2人を思うと前みたいに決して下らない事じゃない。

「俺が家族か………」

バルトマンは自嘲気味に呟いたのだった………








「ここが!!」
「ああ、新たな家だ」

事件があった3日後、これから住む家の前にやって来た。
………って言ってもマンションである。

「ここ全部使っていいの!?」
「アホか、ここの2階の一室だけだよ」
「な〜んだ」
「………ってかここの部屋全部ってどうやって使う気だよ………」

呆れながら階段を上っていく。
どこにでもある普通のマンション。中には部屋が4つあり、風呂トイレも完全完備。家具も既に置いてあるものを使用していいとなっていたため、バルトマンは即決した。

「何号室〜!?」
「近所迷惑だから静かにしろくそガキ!」

と言ってもヴィヴィオのテンションは下がることがなく、かなりはしゃいでいた。

「何が嬉しいんだか………」

そう呟きながらバルトマンは自然に笑みがこぼれた。

「おい、どこ行くんだ?ここだぞ」

さっさと先を歩くヴィヴィオはかなり先に歩いていた。
そんなヴィヴィオを気にせず鍵をさして回す。

そんな中黙って帰ってくるヴィヴィオ。
そして………

「何で教えてくれないの!!」

バルトマン
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