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魔法少女リリカルなのは平凡な日常を望む転生者 STS編
第4話 1人の男と1人の女の子のお話
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き上げてるヴィヴィオが朝日に感動しているがバルトマンは特に気にすることもなくその光を元に所長室の机を漁る。
「おっと、この鍵は………!」
机の中にあった隠し棚から1つの鍵を見つけたバルトマン。
その鍵を取り、周りを見回すと、本棚にまたもや隠し扉が。その奥の小さな部屋に立派な金庫を見つけた。
「俺の経験上こういう鍵は………」
ヴィヴィオを一旦下ろし、上機嫌で金庫に近づくバルトマン。
そして穴に入れ、回すと見事に金庫が鍵が開けた。
「ビンゴ!!」
そう言って中を見ると、二段重なった金塊を見つけた。
「おおっ、中々隠し持ってんじゃねえか!!」
金塊を全て取り、出てきたバルトマン。
その顔は満足そうだ。
「パパ、何か見つけた………?」
「あん?誰がパパだ?」
「パパ!!」
指を刺されたじろぐバルトマン。
「テメェ………その言い方変えねえとぶっ殺すぞ!!!」
「おおっ………!!」
大きな声で怒鳴り散らしたバルトマンだが、怒鳴られた当のヴィヴィオは拍手をする始末。
「こ、コイツ………」
流石のバルトマンも何も言えなかった………
「さて、取り敢えず最低限集まったか………後は武器か………」
金塊を手に入れたバルトマンはヴィヴィオの服と金塊を入れるバックを見つけ、次に何かあったときに戦える武器を探していた。
「ねえねえバルト?」
「何だ?」
何とかパパと言わせないように自身の名前を言わせるようにしたバルトマン。
ヴィヴィオは嫌そうだったが、無理矢理承諾させた。
「肩車〜」
「ふ・ざ・け・る・な!!」
しかし今のバルトマンは右手でヴィヴィオを抱えており、左手で金塊が入ったバックを持っていた為、両手が使えないでいた。
(しかし両手が使えないのは面倒だ………仕方がないか………)
「おい、ガキ。肩車してやる」
「本当!?」
「ああ、だから静かにしてろよ」
「うん!!」
右手でそのままヴィヴィオを持ち上げて肩に乗せる。
「高〜い!!」
「………さっきまでの無口は何処に行ったんだ?ったく………髪の毛握ったら自分で歩かせるからな」
「分かった!!」
そう言ってバルトマンの高さに感動するヴィヴィオ。
興奮していたが髪の毛は掴まなかったので取り敢えず怒るのは止め、先に進むことにした。
「で、何処に行くの?」
「武器を探しにだ。いざというときの………な」
そう呟いてついた場所はある研究室。
「恐らくここにデバイスがある筈なんだが………」
所長室で見つけたこの研究所の地図を見て呟く。
ライターの火をつけながらなのでちゃんとは見づらかったので断言出来なかった。
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