ペルソナ3
1853話
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?」
「あー……うん、大体そんなくらいだったか?」
「で、その時もああいう奴等に絡まれた訳だ」
今の俺の姿は、15歳くらいの年齢だ。
年齢にすれば、中学3年。
勿論それでも外国人の俺は、傍から見ればそれなりに迫力があるようにも思えるのだろうが……ともあれ、絡まれるには十分な要素が揃っていた。
「……それで、あいつらに勝ったのか?」
「多分な」
「多分?」
何を言ってるのか分からないといった様子を見せる順平だったが、そもそも俺はあいつらとどこで戦ったのかは覚えていない。
顔に見覚えがあるような、ないような……そんな微妙な感じなのだから、恐らく俺に絡んできてボコボコにした奴に間違いはないだろうが。
そう説明すると、順平と友近の表情にどこか呆れの色が含まれた。
「アクセル、お前ってもしかしてかなりアウトローな奴か?」
「そう言われてもな。向こうから絡んでくるんだから、仕方がないだろ? やられっぱなしになる訳にもいかないし」
「あー……まぁ、いいや。とにかく今日はアルマーのおかげで助かったんだから。な?」
「いや、けどよ……ったく、分かったよしょうがねえ。アクセル、サンキュー」
順平が俺にそう言うと、続けて友近も俺を見て感謝の言葉を述べてくる。
「ま、気にするな。こっちは色々と訳ありだからな」
「……だよな。そもそも2月にここに来て、それで2ヶ月くらい学校にも来ないで適当にすごしてたんだし」
順平が俺の言葉に何か含みを持たせるように、そう告げてくる。
いやまぁ、それも決して間違いって訳じゃないんだけどな。
「とにかく、だ。今日はもう遅いし、この辺にしてそろそろ帰らないか?」
「だな。これ以上はもう遊ぶ気分じゃなくなったし」
友近の言葉に順平も頷き、こうして高校生らしい放課後は終わりを告げるのだった。
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