ペルソナ3
1853話
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っ!?』
順平と友近の2人が揃って声を上げる。
店の中にはそれなりに客がいるのだが、その客達の視線もこっちに集まっていた。
だが、2人はそれを感じていないのか、未だに俺に向けて唖然とした視線を向けている。
……まぁ、普通夜のバイトと言えば、それこそ色々と怪しいバイトを想像するのは間違いないしな。
無難な線で、ホストとかか?
俺がホストをやれば、色々な意味で酷い事になると思うが。
ホストというのは、思い切り酒を飲まされるらしいし。
ともあれ、順平達がどう思っているのかはともかく、俺が夜に働いているというのは決して間違っている訳じゃない。
そもそも、タルタロスに挑むのは影時間……日付が変わってからなのだから。
働いている時間だけを聞けば、夜のバイトの中でも更に遅い時間帯という事に思えてしまうから不思議だ。
「ま、そんな訳で、俺はそんなに金に困ったりはしていない。だから、チャーシューとか煮卵を追加でトッピングするくらいは問題ないんだよ」
これ以上話していると、もしかしたらタルタロスについて話してしまうかもしれない。
そんな風に思い、取りあえず適当に流す事にする。
「羨ましいな。……俺もバイトするかね」
「お? 本気か?」
「ああ。叶先生のようないい女と付き合うには、色々と金が必要になるんだよ」
ふふん、と笑いながら告げてくる友近。
月光館学園に転入してから、2日。
俺も高校生活をしていく中で、叶という教師を何度か見る機会があった。
まぁ、それなりに美人……と言ってもいいのだろう。
勿論俺の恋人のレモン達に比べれば数段劣るとは思うが。
また、この年頃の男というのは年上の女に憧れるという事が多い。
そう考えれば、友近が叶に好意を抱くのはおかしな話ではないだろう。
それが恋心か、あるいは単なる憧れなのかはともかくとして。
まぁ、月光館学園全体で見れば、女教師よりもゆかりや桐条の方が人気があったりするんだろうが。
「ふーん。ま、頑張ってみろよ。相手は教師だから難しいとは思うけど、それも青春っぽいしな」
「……アルマー、お前、妙に年寄り臭いぞ」
俺の言葉を聞いた友近が、何故かそんな風に言ってくる。
年寄り臭いか?
今までの経験から、基本的に俺の場合はその姿に性格が引っ張られる事が多いんだが。
勿論、それはあくまでもそういう傾向ってだけで、100%完全にって訳じゃないが。
ともあれ、この店のラーメンを食い終わるとこれぞ高校生の放課後といった具合に俺達はゲーセンに向かう。
「よし、行け! そこだ!」
「ちぃっ! やるな!」
友近と少し前に発売した、3VS3でやる格ゲーで勝負してみたり……
「ばっ! 何だよその反射神
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