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SAO─戦士達の物語
MR編
百四十九話 別れの時が来るまでは
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だと思って、相違ねぇよな?」
「……うん」
「そか……んじゃ、とりあえず先に……謝っとくことがある」
「え……?」
意外な言葉に、アスナの口から少し間抜けな言葉が漏れる。

「正直色々考えたが、あの時、俺お前の気持ちに無頓着に言い過ぎたかもしれん……から、それはまぁ……謝る。悪かった」
「う、うん……」
神妙に頭を下げられて、アスナの方がしどろもどろしてしまう。と言うよりも……

「こんなに神妙に謝るリョウ、初めて見たよ……」
「……出し抜けに失礼な奴だなお前は……」
「あ、えっと……ごめんなさい」
真面目に謝っている相手に流石に失礼だったと気が付いたのか、アスナが慌てて口を押える。ため息がちに顔を上げたリョウが、アスナの顔を真っ直ぐに見た。

「とはいえ、だ。別に、俺の意見が変わった訳じゃねぇ。お前には、納得と、覚悟がいる」
「……うん」
頷いて、アスナはリョウの視線と真正面から向き合う。いざ意見をぶつけようと思うと、普段見ているリョウの瞳がとても怖くなる瞬間がある。彼の瞳の中には、何時も鋼のような意志が宿っているのが読み取れる。彼自身がそれを実践してきた姿を見ている所為もあってか、その意志を自分の意見で納得させることなど不可能なのではないかとすら思えてくるからだ。

とはいえ、本来別にリョウに許しや納得を求める必要などは存在しない。何故ならユウキとの関わりは、アスナと彼女との個人的なそれであり、元々は他人がどうこうと口を出すことではないからだ。リョウも別に、アスナの意見をねじ伏せようとしているわけではない。彼はそんなことをする道理が自分にはない事を、ちゃんと理解しているのだ。
ならば何故今こうしてアスナはリョウと向き合っているのか、理由は二つある。

一つは、アスナの我儘の背中を、サチやみんなが押してくれたからだ。
ユウキと共に学校に行きたい。出来るなら、今の仲間達とナイツのメンバーと共に、沢山の思い出を作っていきたい。其れはアスナの至極個人的な我儘だ。もしかしたら、それによって仲間たちに嫌な思いをさせてしまうこともあるのかもしれないと、ユウキと同じように悩んだこともあった。しかし……

『それがどんな剛速球だろうが大玉だろうが、きっちりキャッチして、その上でアンタと友達になるわ』
『そうですよ!なんといっても私達今日は絶対、ユウキさん達とお友達になる!ってつもりでここにきてるんですから!!』
『一緒に考える事位なら、出来るから』

リズも、シリカもシノンも、そう言ってくれた。自分の自分勝手から生まれた悩みや問題の解決に至る道のりを、一緒に考えて、探って、一人で抱えていたものを一緒に持ってくれると言ってくれた。

『……頑張って』

サチも、ずっと一緒に悩んでくれた。彼女自身の傷を自分に話
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