暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン もう一人の主人公の物語
■■SAO編 主人公:マルバ■■
二人は出会い、そして◆強くなりたい、彼を守るために
第二十話 強くなりたい
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ーが珍しいって言ってましたけど、マルバさんもビーストテイマーですよね?」
「あー、彼女は僕がビーストテイマーだってこと知らないんだよ。経験あると思うけど、ビーストテイマーって珍しいしやっかまれたりするからさ。隠しとくに越したことないでしょ?戦闘中に見られちゃうと隠しようがないから、知ってる人は知ってるんだけどね。」
「だからユキはいっつもハイディングしてるんですね。」
「うん。最近ビーストテイマーも増えてきたしそろそろカミングアウトしようかなって思ってるんだけど、タイミングを逃しちゃった感じかな。」

話しながら転移門に向かうと、さらにもう一人の攻略組と出くわした。
「久しぶり、キリト。」
「マルバか。久しぶり」
キリトもアスナと同じく第一層で共闘した仲である。アスナよりは気が合うため、よく一緒にレベリングしたりしている。
「こんなとこでなにやってるの?」
「この層に武器の強化素材をドロップする敵がいてね、ちょっと狩ってたんだ。お前こそなにやってるんだ?」
「んー、この子にこの層の店を紹介してたんだ。一応紹介するね。こちら、中層プレイヤーで《竜使い》のシリカ。ええと、初代《ビーター》、《黒の剣士》キリト……って紹介でいいのかな?」
「……なんつー紹介だ……」
「事実でしょ。大体ビータービーターって言うけどさ、もはやビーターとそうじゃない人の差ってほとんどないよ?それにビーターのせいでたくさんのプレイヤーが死んだなんていうのはすでに迷信だし。」
「そう言ってくれると助かるけどさ、それを迷信にされちゃうと俺のやったことってなんだったんだろうってことになるわけだけど。」
「何言ってるの、キリトのおかげでベータテスト経験者が差別されないですんだんじゃない。君の犠牲のおかげでね。大変だったでしょ?」
「まあ、最初は大変だったけど。お前やエギル、アスナあたりが前と同じように接してくれたからだいぶ助かったよ。」
「ははは、感謝したまえよ、少年。それじゃまたね。」
「ああ、また今度!」

キリトが去ってから、シリカはマルバに尋ねた。
「初代ビーターってどういうことですか?」
「ああ、ビーターって言葉は知ってるよね?」
「はい、ベータテスト経験者で有用な情報を独り占めにしてたくさんのプレイヤーを見殺しにした悪い人たちだって聞きました。」
「うん。概ね間違ってないよ。でも彼らだって自分が生き残るために必死だったから他のプレイヤーまで手が回らなかっただけなんだよね。そう思うと、別に一方的に責めるのはなんか違うかなって思うんだ。ほとんどの人が戦う理由ってやっぱり自分が死にたくないからなんだし、最初たくさんのプレイヤーが死んだのは絶対ビーターのせいだけじゃないし。……ええと、それで最初に『ビーター』を名乗って他のベータテスト経験者が責め
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