■■SAO編 主人公:マルバ■■
二人は出会い、そして◆強くなりたい、彼を守るために
第二十話 強くなりたい
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ました。1330コルになります」
「はい」
「まいどありがとうございます。またよろしくー!」
店主に見送られて店を出る。
「何買ったんですか?」
「ホットジンジャー十杯分の素材」
「えっ、あれそんなに安いんですか!?一杯133コルで特殊効果付きって!」
「びっくりでしょ?まあ逆に特殊効果が勿体無くて簡単に飲めないって問題はあるんだけどね。」
帰り道でアスナと出会った。
「や、久しぶり」
「あれ、マルバくん。久しぶりだね。」
アスナとマルバは第一層のボス戦でパーティーを組んで以来ちょっと親しくなった。友達未満、知り合い以上といった仲だ。……正直それほど仲が良いわけではない。彼女はマルバ以上に攻略を急ぎすぎているきらいがあるのだ。《攻略の鬼》と呼ばれるのも頷ける。
「明日からしばらく攻略休むから、よろしく。」
そう告げた途端、アスナの眼光が鋭くなった。
「休む?……次のボス戦は参加するんだよね?」
「ううん、次は参加できない。五十六層までは無理だと思う。」
「二回も休むの!?……もう、攻略に参加しないなんて、その間なにする気なの。」
「ちょっと訓練、みたいな?」
「訓練、ねえ。ちゃんと戻って来てよ?攻略組の人数も最近減ってきちゃって大変なんだから。」
「減ってきちゃって大変っていうけどさ、一応トップメンバー五人紹介したの僕なんだから、ちょっとくらい抜けたっていいじゃない。」
「その点は感謝してるよ。月夜の黒猫団のことでしょ?ボス戦にも毎回参加してくれてるし、おかげでいつもフルレイド組めるようになってホント楽になったわ。」
「でしょ?僕もまさかボス戦に積極的に参加してくれるようになるなんて思わなかったよ。あいつら、前衛が二人になった途端めっぽう強くなったもんなぁ。」
マルバは月夜の黒猫団のことを思い出した。ケイタ、テツオ、ササマル、ダッカー、サチの五人からなる小規模のギルドだ。特に片手剣士のサチと短剣使いのダッカーとは仲がよく、いまでもよく連絡を取りあっている。
「で、その後ろの子は?」
「あー、ごめん、紹介遅れた。この子は中層プレイヤーのビーストテイマー、《竜使い》シリカ。シリカ、こちらはギルド血盟騎士団副団長、《閃光》のアスナ」
「わわ、本物のアスナさんですか!?お目にかかれて光栄です!シリカです!!」
「こちらこそよろしく。ビーストテイマーなの?珍しいね。」
「あ、この子が使い魔のピナです。」
「わ、わあーっ!かわいいーー!!」
テンションが上がったアスナがピナに襲いかかり(少なくともマルバにはそう見えた)、思わずビクッとするシリカとピナ。しばらくして開放されたピナは本日二回目の手荒い歓迎に疲れ果てたように見えた。
「アスナさん、ビーストテイマ
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