暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン もう一人の主人公の物語
■■SAO編 主人公:マルバ■■
二人は出会い、そして◆強くなりたい、彼を守るために
第二十話 強くなりたい
[3/7]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
?……え、もしかしてあの《竜使いシリカ》!?」
「そうそう、もしかしなくてもその《竜使い》だよ。」

シリカはピナと共に自己紹介を済ますと、その場で新しい短剣を作ってもらった。オーダーメイドの《ダガー》だ。リーチ・スピード重視のものである。スティレットでも良かったのだが、『トレンチナイフ』の使い勝手が良かったので次はダガーにしようと思っていたのだ。形状は『トレンチナイフ』にしてもらった。リズはピナを散々もふもふして機嫌がよくなったので二割引にしてくれた。この取引で最も損をしたのはリズのせいで目を回したピナであった。





「こんにちはー。」
「よう、マルバ。どうしたんだ、こんな時間に。」
「いやあ、今日はこの子をエギルに紹介しようと思ってね。新しい常連さんになるかもしれないよ。」
次に二人が訪れたのはエギルの店だ。彼はトッププレイヤーでありながら自分の店を持ち、いろいろなトレードを行なっている。
「おう、かわいいお嬢ちゃんだな。俺はエギルだ。やばい物じゃなければなんだって取引するぜ、よろしくな。」
「よ、よろしくおねがいします……」
「この人、顔は怖いけど実際はやさしくて良い人だからそんな緊張しなくて大丈夫だよ。」
「おいおい、ひどい言い草だな。そんなに怖いかよ、俺の顔は」
「うん、正直怖い。」
「ひでえ!?」

二人は先程の戦闘で相当たまった素材を売ってきた。多少買い叩かれたのは言うまでもない。しかし、マルバからエギルが儲けの大半を中層プレイヤーの育成につぎこんでいることを聞いたシリカは、これからもエギルの店を利用しようと決めた。





「いらっしゃいませー!」
「こんにちは〜」
ここは懇意にしている素材系のNPCショップだ。利用回数に応じて割引が効くという制度がある。マルバはここを相当利用しているため、割引率は30%もあり、かなり安価に素材を入手できるのだ。
「ここ、NPCショップですよね?」
「うん。ちょっとした穴場でね。普通の店よりちょっと高いんだけど、その分割引率が高めだから利用してるとどんどん安くなるんだよ。ちょっと特殊な素材も置いてるしね。あのー、いつものやつください!」
「はーい!」

NPCショップではよく購入するものをリストにして名前をつけて保存しておき、そのリスト名を告げることで簡単に複数のアイテムを購入できる。マルバはよく買うものをリストにして『いつものやつ』という名前で登録してあるため、こんなふうにやり取りを行えるというわけだ。

「ぷくく……マルバさん、いつものやつって……あはははは!!」
「そんなに笑わなくてもいいじゃない。なんか『懇意にしてる』って感じがしていいんだよ。」
マルバはむすっとした顔で言った。

「はい、『いつものやつ』、お持ちし
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ