暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン もう一人の主人公の物語
■■SAO編 主人公:マルバ■■
二人は出会い、そして◆強くなりたい、彼を守るために
第二十話 強くなりたい
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倒し続けた。

そして三時間半が経過した。

シリカもだいぶ慣れて、三体くらいなら同時にポップしても普通に倒せるようになって、余裕もでてきた。四体以上出てきたらマルバのチャクラムが一体を担当してくれる。さくさくと敵を倒せるようになったところで、マルバから撤退の指示が出た。

「はい、休憩。疲れたでしょ。」
「疲れましたけど、一気にレベルが3つも上がりましたよ。ちょっと信じられないです!」
「あはは、レベル補正がかかるから強敵を倒すといつもよりたくさん経験値が手に入るんだよ。デスゲーム化前のアインクラッドのレベリングはきっとこんな感じだったんだろうね。今は危ないからこんなふうに適正レベル以下で戦う人なんていないと思うけど。」
「レベル上がりましたし、もう適正レベル以下じゃありませんよ!適正レベルぎりぎりですし、危険なのは変わりないですけど。」
「うん、それ大事だよ。常に自分が死の危険と隣合わせだって意識すること。そうすれば攻撃を喰らってもパニックにならずに済む。ゲージがイエローになってもちゃんと退路を確認して戦ってれば必ず逃げられるからね。それじゃ、今日はここまで。」
「まだ午前中ですよ?続きはやらないんですか?」
「うーん、慣れてきた時が一番危ないからね。今日はここまでにして、午後は鍛冶屋に行ってシリカの新しい装備を作ってもらうよ。防具はともかくいい武器が欲しいからね。この前あげた『トレンチナイフ』は余り物だから性能もちょっと微妙だし。あと他にもいくつか紹介したいお店があるんだ。」
「え、でもわたしそんなにお金ないですよ?」
「あ、それは大丈夫。この前『タイタンズハンド』を牢獄送りにしたでしょ?あの時回廊結晶代っていってあいつらから奪ったコルがけっこうあるし、あいつらにほぼ全滅させられた『シルバーフラグス』のリーダーに敵討ちに成功したよって報告したら謝礼だって言ってかなりのコルをくれたんだよ。礼は要らないって言ったんだけどね。そのお金は山分けってことで、はい、半分。」
「うわあ、すごい額ですね……」
「でしょ?これだけあればいい装備も買えると思うよ。それじゃ、行こう。」

よくよく考えれば回廊結晶代として『タイタンズハンド』から強奪したコルはもともとマルバのものなのだが、マルバはうまい具合にごまかしてシリカに受け取らせることに成功した。更にシリカには半分よりちょっと多めに渡してある。レベル上げにはお金の力も重要なのだ。遠慮するシリカにコルを押し付ける方法はこれしか思いつかなかった。



「はーい、いらっしゃーい……ってなんだマルバかぁ」
「ご挨拶だねえ、リズ。せっかく新しいお客さん連れてきてあげたのに。」
「あ、あの、シリカです、よろしくおねがいします!」
「またかわいいお客さんね〜。シリカちゃんっていうの
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