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マイ「艦これ」「みほ3ん」
EX回:第5話(改2)<ブルネイの提督>
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とんど日本の縁日ね」
赤城さんが言う。確かに……いろいろな艦娘の姿もある。

私は近くに居た艦娘を見て言う。
「えっと、あれは島風か?」

「いや違う。頭のウサギ耳は島風っぽいけど他の部分は金剛だ」
日向が分析する。

「あれも量産型なのか?」
うちの金剛が見たらショックだな?

 仮装行列のようなカオスっぷり。もはや旅の疲れと混沌さに私自身が混乱しかけている。やれやれ……私自身が艦娘との日常生活に、やっと慣れてきたばかりなのに、いきなり艦娘が大量に目の前に……。

 あの嵐から、おかしなことばかり起きた。そしてこの鎮守府の状況だ。
しかもお祭りで……もはや正常な判断を妨げる要素が多過ぎる。

 だが事実は目の前だ。ここは腹に力を入れよう。

「あ、あの……」
 私は、おずおずと声をかける。

 体格の良い相手も気が付いたようだ。すぐに直立してシャツのシワを伸ばすと敬礼した。
「美保鎮守府の提督殿でありますな。お会い出来て光栄です。私はこの鎮守府を預かる金城大将です。以後、お見知り置きを」

「え!」
思わず絶句してしまった。

(大将か?)
実は内地でも大将という立場の軍人には、なかなか出会う機会が無い。地方なら、なおさらだ。

(道理で……自由な雰囲気と人格の大きさを感じる)
妙なところで相手の指揮官の器に感心する。私の周りの美保の艦娘たちもザワザワしている。

 ただ挨拶もそこそこに大将は私を上から下までジロジロと見ている……何か気に触るようなことしたかな?

 続けて彼は私の後ろの艦娘たちも見て、ちょっと安堵したような表情を浮かべた。普通の鎮守府の人間と理解したようだが? ……それはまた妙な雰囲気だった。

 彼は思い直したように腕時計を見て言った。
「さぁ、時間もそろそろですから、会場に向かいましょう」

「へっ? 会場? なんの?」
一瞬、何のことか理解できない私。

彼は腰に手を当てて大きく笑った。
「ハハハ、今更何を仰いますやら。これから私の艦隊と貴方様の艦隊とで模擬演習を行うのではないですか」

「え……えええぇぇぇぇ〜!?」
ある程度、予測はしていたが会って早々に言われると驚く。

 少し遅れて後ろの方から比叡の「ひぇええ」という叫びが聞こえた。艦娘たちの無線モニターが通じていたようだ。

 お前の恐れていた通りの事態だな。

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