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ヴァンガードG ネクステージジェネレーション Re:start
Turn:17 震えるハート
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ったらすげえぞ」
「そんなこと言って、カムイさんが全国大会で優勝したの小学生の時じゃないですか、説得力ないですよ」
「あ、知ってたか」
カズヤの言葉に悪戯っぽく笑う
「カズヤ君たちっていくつだっけ?」
「ミライさんとおんなじ〜、私だけ一個下だけど」
「まあ、お互いの年知ったのは割と後だったから自然と対等に話すようにはなってたな」
タイチの言葉を聞いてこちらに振り返るカムイ
「ま、お前らは目上にはきちんとした態度で接することが出来るだけマシだ、俺なんか今にして思えばひどかったもんだぜ」
当時を思い出しながら笑うカムイ

ウォータースライダーの出口から飛び出したミライはそのまま真っ直ぐプールに着水した
スリル満点で楽しんだ結果まだ気分が高揚しているのがわかる
ミツキは偶然ファンだという女子中学生のグループに見つかって一緒に写真を撮っていた
一人ナンパをしていたハイメだったがタツマの一言でグサッと来てしまいその場で固まる
トコハは一人ジャグジーで寛いでいた
思い思いに楽しんだ後はプールサイドでボール遊び
気合入れまくりでトコハがレシーブしたボールを何とか拾うタツマ
飛んで行ったボールをハイメがミライの方へ打ち上げアタックするよう囃し立てる
それを聞いたミライは戸惑いつつもハイメめがけてボールを打ち込んだ
まさか自分の方に飛んでくると思わなかったハイメは捕球しそこねそのまま倒されてしまう
ベンチで休憩する中はしゃぎすぎてしまったらしくハイメは肩を、トコハは腰を押さえていた
そんな様子を見て苦笑する一同

食べ終わって眠ってしまったハルカを見ながら笑っていたカズヤとタイチ
「U-20、絶対勝とうな」
「ああ」
窓の外に見える夕日を見ながら二人は決意を新たにした

クロノが車を運転しながら後部座席で眠るユキナとチグサ
そして助手席で寝るミキをバックミラー越しに見て小さく笑った
自分を慕い、ここまでついてきてくれた若いファイターたち
拠り所のない子供たちにヴァンガードをきっかけとして居場所を与えてやりたい
クロノが目指してきたものの成果は彼女たちの頑張りにかかっている
「(こいつらは将来の事とか、ちゃんと考えてんのかな)」
当時の自分を思い出しふとそんな考えがよぎるクロノだった

タツマとミツキはトコハに連れられあるビルの屋上へとやってきた
そこから見える夜景に二人も目を奪われる
「いつになっても変わらないな………ここの景色」
そう呟いて振り返ったトコハが真剣な表情
「二人とも、ミライのことお願いね、今はこうして手伝ってあげられるけど………試合で支えてあげられるのは貴方たちだけ」
「わかりました」
ミツキが答える中タツマは自身のデッキを見つめていた
「(今の俺に………そんな大それたこと
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