TURN44
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それから約一年の時が流れた。
「ブラックホールに反応あり。検索結果はラムダスです」
「数は?」
「約一万です」
「……相変わらずの多さやな。それに引き換え、此方は当初の三千六百隻から九百隻……」
損害が大きいのは速射性の短砲身に交換していないエイリスとガメリカやな。
「ラムダスが最大射程距離に到達しましたッ!!」
「撃ちぃ方始めェッ!!」
残存の連合艦隊は砲撃を開始する。瞬く間に多数のラムダスが消滅していくがそれは氷山の一角に過ぎず、大半のラムダスは屍を越えて突き進もうとしていた。
「撃ちまくれェッ!! レーザー戦艦はラムダスが固まっている宙域に撃てェッ!!」
ガメリカとエイリスのレーザー戦艦二十隻がエネルギーを充填してから大型レーザー砲を発射してラムダスを掃射する。
「長官、長門より通信です」
「通信パネルに映せ」
『やぁ狹霧』
「これは東郷長官。世間話なら後程にしてくれませんか? 今はラムダスを掃射していますので」
『いや違う。Hエンジンを搭載した艦艇が漸く完成したんでチェリノブ星域に向かっているところだ』
「ほぅ、漸く完成しましたか」
『あぁ、本当ならもう少し早くに全艦が出来たが最後の艦の建造が遅れていたからな』
「そうですか。到着するのを楽しみにしていますよ」
『なるべく早くに到着する』
「分かりました」
そこで通信は切れた。
「……全艦に告ぐ。聞いての通りや、遂に人類の反撃する時が来た。俺達で艦隊を綺麗に迎え入れてやろうやないかッ!!」
『ウワアァァァァァァァーーーッ!!!』
俺の言葉に全乗組員達は歓声をあげた。さぁて後一息やな。
「全艦、ド派手に撃ちまくれェッ!!」
連合艦隊の砲撃が更に濃密な弾幕射撃となり、ラムダスがビームとレーザーに消滅させられていく。
Hエンジンを搭載した超戦艦部隊が到着した時、連合艦隊は艦船を七百隻まで喪失していたがラムダスを全て掃射していたのであった。
「それで向こうの世界に行くには超戦艦部隊だけですか?」
「あぁ、今のところラムダスを最小限の被害で撃破出来るのは超戦艦部隊しかいないからな」
俺は海戦後に旗艦長門に出頭していた。
「超戦艦部隊はエイリス戦艦一隻、ドクツ戦艦一隻、ソビエト戦艦一隻、ガメリカ戦艦二隻、日本戦艦二隻の計七隻で編成される」
あれ? 日本の戦艦は長門だけやったはず……。
「長門の艦長は俺がする。もう一隻の艦長は狹霧、お前に任せたい」
「……マジですか?」
「マジだ。お前の戦艦を建造していたために遅れていたからな」
えぇ〜(´Д`)
「まぁ分
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