暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epica6-Aその日、王は少女になる〜Freedom〜
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ないようにドアを開けては閉め、靴を脱いでスリッパに履き替えて家に上がる。アイリと2人でそっとリビングとダイニングを覗き込んで、はやての姿を捜すが見当たらない。

「トイレかな?」

「2階に居るかもしれないな」

アイリのサプライズどっきりは不発に終わりそうだ。アイリも「失敗か〜」と肩を落とした。2人でリビングに入って、アイリは「喉渇いた〜」と、明かりの点いていないキッチンへと向かう。俺もキッチンで手を洗おうと続こうとした時・・・

「わっ!!!!」

「わっひゃあああああっ!?」

はやてがキッチンの陰から飛び出し、アイリを割と本気で驚かせた。アイリは尻もちをついて「無かった、気配なんて無かった!」って叫んだ。

「あー、ごめんなぁアイリ。まさかここまで驚くとは思わへんかったから」

「あぅ〜」

エプロン姿のはやてから差し伸ばされた手を取って立ち上がったアイリが、「なんでアイリ達のこと気付いたの?」と尋ねる。俺とアイリもかなり気を使って気配を断っていたはず。それでも気付かれたとなると、はやての感知能力の凄まじいレベルに成長したと驚かざるを得ない。

「ん? シャルちゃんから連絡を貰ったんよ。ルシル君とアイリを今日帰すから、美味しいご飯でも作ってあげて〜ってな」

「あはは。端からネタばれがされていたか〜」

「そうや。そやからルシル君とアイリが帰って来るんを心待ちにして待ってたら、どうも私を驚かそうとしてるみたいやん? それやったらこっちも受けて立とうって思うたんよ。結果は大成功やな♪」

これもシャルなりの気遣いだったんだろう。はやてが楽しそうに笑う姿に、帰って来た、って思いが胸に広がる。そんな俺の元へと駆け寄って来たはやて。キュッと俺の制服の上着を掴むと、「おかえり!」って挨拶をしてくれた。

「ただいま、はやて」

「ただいま〜。今度は必ずアイリがはやてを驚かせて見せるからね!」

「ふふふ〜、やってみ〜♪」

それから俺とアイリは自室で部屋着へと着替え、俺は変身魔法を解いた上ではやてと一緒に夕飯つくりをし、アイリはリビングのソファに寝転がって、ファッション雑誌に目を通しながらテレビをつけた。放映されていたのは、俺たちがついさっきまで関わっていたマリンガーデンでのマリアージュ事件。リポーターの後ろでは、災害担当の局員が事後処理に追われている姿がある。

「それにしても大変やったな〜2人とも。アインスからフォルセティとヴィヴィオが行方不明って連絡が来た時は、ホンマに血の気が引いて卒倒しかけたわ〜」

「アイリもだよ〜。しかも遺跡にはマリアージュが居て、もう怖くて怖くて。2人の身に何かあったらと思うと・・・」

はやてとアイリが同じタイミングでうんうんと頷いた。手際良くエビ
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