暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epica6-Aその日、王は少女になる〜Freedom〜
[5/10]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


「はい、ありがとうございます」

イクスヴェリアの手を取って、彼女が段差で転ばないようにエスコートしながら護送車に乗り込む。ルミナ達も続いて乗り込んで、「それじゃ聖王教会本部に向けて・・・しゅっぱ〜つ!」と拳を振り上げる。そうしてわたし達は、先輩のスキルで教会本部へと発った。

†††Sideイリス⇒ルシリオン†††

シャルのお言葉に甘えて俺とアイリは一足先にマリンガーデンを発った。シャマル達には、はやてに夕飯は要らない、と伝言をお願いしたんだが、このまま寄り道無く帰れば午後7時には着いてしまうな。

「今日はシグナムとヴィータとアギトは仕事だったか?」

「あ、うん。シグナムとアギトお姉ちゃんは夜勤で、ヴィータは教導隊としてヴァイゼンに出張中。だから今日はヴィヴィオを家で預かることになってるんだよね」

「あぁ、そうだったか。コロナをまず家に送るだろうから、俺たちが先に着くか・・・。はやてに連絡して――」

「ちょいと待ったマイスター!」

信号で止まったところではやてに、今から帰るよ、って連絡を入れるために通信しようとしたら、アイリが制止してきた。だから通信することが出来ず信号も青になってしまい、仕方なく“マクティーラ”を再び走らせる。

「何でだ?」

「1ヵ月ぶりの帰宅なんだよ? サプライズ〜、サ〜プラ〜イズ〜・・・ドッキリ♪」

「・・・夕飯はどうする? サプライズで家に帰っても、俺とアイリの分の夕飯は用意されていないぞ。それは正直嫌だ。はやての料理が食べたい、これかなり本気で」

特騎隊の本部の艦船・シャーリーンには専属のシェフが居るし、本局のレストラン街でも食事を摂ってはいたが、はやての優しい味付けの料理が心底食べたい。金を払ってでも食べたい。

「あー、そっか〜。う〜ん・・・。じゃあ材料だけ買って、ダッシュで帰ればはやてと一緒にご飯作れるかも?」

「悪くはない提案だが、はやてもはやてですでに材料を買っているだろうから、明後日の方の材料を買って行ったら無駄になるし。ここは可能な限り高速で帰る!」

サプライズというのは反対しない。はやての反応がちょっと楽しみということもあってさ。まぁ彼女のことだからいつも通りに、おかえりなさい!って普段のように挨拶してくれると思う。それでいいと思う。
それから俺は混んでいないルートを検索しつつ帰路を走り、「やっと帰って来られた」と見えてきた八神邸を見て呟く。道中でのアイリからの提案に乗って、少し離れたところでエンジンを切って、音を立てないように敷地内へと入る。

「シャマル達はまだ帰って来てないみたいだね」

「そのようだな」

ガレージに“マクティーラ”を停めて、足音を立てずに忍び足でそ〜っと玄関へ向かう。可能な限り音が出
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ