ペルソナ3
1852話
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だろう。
それにプラスして、昨日桐条との仲が噂されたというのもあるし……ああ、それと真田に勝ったというのが広まっているのも大きいだろう。
ともあれ、そんな俺の邪魔をして月光館学園の有名人達の不興を買いたくない……といったところか。
「有里、女とばっかりじゃなくて、男と一緒に飯を食ったりしないか?」
「……うん」
一瞬迷ったようだったが、やがて有里は頷く。
それは、女に囲まれている今の状態でもいいと思ったのか、それとも単純に面倒臭いと思ったのか。
その理由は分からないが、今の様子を見ると何となく後者ではないか……そんな風に思ってしまう。
ともあれ、有里は俺達と一緒に食事をする事に賛成し、周囲にいた女達もそれぞれ昼休みを堪能すべく散っていく。
女達にしても、昼休みというのは非常に貴重な時間だ。
有里と一緒に食事が出来るのなら頑張る意味もあるし、もし他の女が自分達を出し抜くのであれば、それを許せるかどうかは分からなかったが、今回は有里を食事に誘ったのは、あくまでも俺だ。
そして俺が一緒に食事をしている面子は、順平と友近と、どっちも男。
それならば……と、誰も抜け駆けしなかったことに満足したといったところか。
そうして女達が全員いなくなったところで、有里が用意してあった昼食を手に立ち上がる。
もっとも、それは手作り弁当といったものではなく、コンビニで買ってきたパンか何かが入っている袋だったが。
まぁ、桐条達と同じ寮だと、食事とかを作るのは……うん、無理そうだよな。
桐条はお嬢様で料理とかは出来そうにないし、真田もそれは同様だ。
いや、真田の場合は下手をすればプロテイン味を掛けた白米とか出てきそうな気がする。
幾月は、理事長と研究者という2つの顔を持っている以上、料理をするような余裕はない筈だ。
有里なら、もしかしたら料理が出来るかもしれないが……ただ、面倒臭そうって感じで料理をしないようにも思える。
ただ、これはあくまでも俺の印象に近いから、実際には桐条が料理を完璧に出来たり、真田が栄養バランスの整った食事を作ったり……といった事が出来る可能性も皆無ではないが。
ともあれ、有里は大人しく……それでいてどこか少しだけ安堵した様子を見せながら、俺達の席に移動してくる。
「おいおい、お前本当に凄いな」
友近が、何故か感心したような視線を俺に向けてくる。
そこまで感心されるような事か? と思わないでもないが、友近にとっては大きな出来事だったのだろう。
「ま、有里も色々と大変だったんだろ。ただ、アクセルのおかげで、暫くは大丈夫な筈だ」
順平が有里にそう声を掛けている。
うん、取りあえず全員が大人しくなったので、俺としては特に問題はない。
今は取りあ
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