暁 〜小説投稿サイト〜
ハルケギニアの電気工事
第11話:材料探しはリゾート探し!?(その1)
[4/6]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
んとキスリングさんに父上から許可を貰ったので、これから調査に出発する事を話し、後の事をお願いしました。
 そのまま、訓練場に移動して『ヴァルファーレ』を呼びます。

「『ヴァルファーレ』おいで!」

 空の裂け目から飛び出してきた『ヴァルファーレ』に、説明します。

「これから、南の海の方に資材調査に出かけなければなりません。調査期間は5日を考えています。少し長い旅になりますがよろしくお願いしますね。」

[そちらの方には行った事がなかったの。初めて見る地は楽しみじゃ。]

 すぐに座席を載せて固定します。荷物を座席の後側に括り付けて、自分も座席に座りベルトで身体を固定しました。これで準備完了です。

「それじゃ、出発しましょう。」




 『ヴァルファーレ』に合図すると、一気に上昇していきます。

「『ヴァルファーレ』、今回は隣のガリアとの国境添いに南下していきますから、変なちょっかいを掛けられないように、いつもより高いところを飛んでいきましょう。5000メールまで上がって下さい。」

[了解じゃ。]

 『ヴァルファーレ』はそのまま上昇を続け、やがて地上5000メールまで上がりました。少しも息苦しさを感じないという事は周りに障壁を展開し、地上と同じ気圧を維持してくれているようです。いったいどんな方法でそんな事が出来るのでしょうか?

 さすがにこの高度では幻獣も出てこないでしょう。『ヴァルファーレ』が一旦静止状態になったので飛んでいく方向を指示します。

「南南東の方向に飛んで下さい。大体あっちの方向です。海に出るまでは思いっきり飛ばして良いですよ。」

 それを合図に『ヴァルファーレ』が水平飛行に移り、加速します。周りの障壁のおかげで、風の影響も全く受けません。ほとんど加速による「G」も感じないのですが、障壁ってそんなことも可能なんですね。
現在の速度は測った訳ではありませんが、体感でおそらく時速800リーグ以上出ているのでしょう。持ってきた地図を取り出して飛行時間と地上の地形を頼りに現在位置を推測します。

「大体50分位飛んできましたから、今、右下に見えるのがガリアとの国境でしょうね。この辺から南に進路を変えた方が良いかな?『ヴァルファーレ』そろそろ進路を南に変えて下さい。少し右の方です。」

 『ヴァルファーレ』は軽くうなずくと、進路を南に変えました。
 下は茶色と緑色が見えるだけで、この高さからでは集落を判別する事が出来ませんが、小さな村程度ならこの辺にもあるでしょう。時々川らしい青い筋が混じります。

 進路を南に変えてから10分程たったでしょうか。
 ガリアの国境からも南側に少し外れたと思われる頃、下に見える森の中に一部木のない空間があるのが見えました。


[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ