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ハルケギニアの電気工事
第11話:材料探しはリゾート探し!?(その1)
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と、お願いに来ました。」

「そうか、では、まず報告から聞こうか。」

 先ほど二人と話した事を父上に報告します。一通り報告すると父上が溜息をつきました。

「アルバート。あの二人が言っている事に間違いはない。おまえがそんな危険な調査に行く事はないだろう。かといって、おまえの言う事ももっともだ。しかし、何だってこんな面倒な話になるんだ?一応聞くが、その資材はどうしても必要なものなんだな?」

「はい。この作業の性格上、これが無いと局員の負担が大きくなりすぎますから、絶対に必要なものです。」

「判った。必要ならば仕方ない。調査に行く事を許すが、充分注意するんだぞ。絶対に無理はするな。それから、調査期間はどれくらいになるんだ?」

「有り難うございます。出来るだけ安全に配慮する事をお約束致します。絶対に無理はしません。調査期間は往復で5日を考えています。『ヴァルファーレ』のスピードで調査しますから、5日有ればかなりの範囲を調査できると思います。それではさっそく準備して出発します。許してくれて有り難うございました。」

 何とか許可を貰えました。これで調査に出かけられます。すぐに準備に掛からなければなりません。
 その後、厨房に廻って食料を貰ったり、メイドさんにお願いして野宿用の毛布や敷布などを貰いました。それらを出来るだけ小さく纏めて鞄に詰め込みます。そういった準備が終わってから母上とメアリーに話しに行きました。
 ちょうど、母上がメアリーで(?)遊んでいるところでしたので、二人にこれから少し出かける事を話しました。

「母上、メアリー、私はこれから必要な資材を探すために調査に出かけます。5日ほど帰りませんので心配しないで下さい。」

「調査って、どこまで行くのかしら?5日も帰らないという事はかなり遠くまで行くようね?」

「はい。南の方、多分ロマリアを越えて海の方にまで行く事になると思います。『ヴァルファーレ』で空を飛んでガリアとの国境に沿って南下し、ロマリアあたりで海に出て海岸線の調査をします。そこに目的のものがなければさらに南に行こうと思っています。」

「ロマリアの向こう?凄く遠くね。南の海なんて私も見た事がないわ。危険はないの?」

「『ヴァルファーレ』で空の高いところを飛んでいきますから、ほとんど危険はないと思います。天候には注意が必要でしょうが、無理はしませんから心配いりませんよ。」

「兄様、今度は海まで行くのですか?私も見てみたいです。いつか連れて行って下さいね。」

「判ったよ、メアリー。今度見せてあげるね。それでは母上、行ってきます。」

「本当に気をつけるのよ。無事に帰ってきなさいね。」

 そう言って見送られて屋敷を出ました。一度『保健衛生局』によります。ウイリアムさ
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