第11話:材料探しはリゾート探し!?(その1)
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おはようございます。アルバートです。
メイジ二人との打ち合わせから一夜明けて、今日も良い天気です。
目が覚めてから、昨日の内に各村に送ってもらった局員募集のビラに効果があることを期待しつつ、今日の段取りを考えています。
まず、一番はじめにやらなければならない事は、手に入りにくい資材の調査でしょう。ゴムと椰子の殻ですね。
どちらの木も、地球であれば熱帯から亜熱帯あたりに生えているので、こちらの世界でも南の方の調査を行う事で見つけられるのではないかと期待しています。
こちらは機動力のある『ヴァルファーレ』を使って、僕が見に行きましょう。空から行った方が危険も少ないし、捜索範囲も移動速度からかなり広く取れると思います。
そして、僕が資材の調査に行っている間に、ウイリアムさんにはトイレの試作品を作って貰います。屋敷の人たちに実際に使用して貰い、不具合がないかの確認をしておくようにお願いします。
キスリングさんには消毒と消臭の秘薬を作って貰い、効果の確認をして貰います。どの位の広さにどれくらい散布すれば良いか、基準を作っておいた方が良いと思いますから。
募集期間の1週間でそれぞれの目処を付けたいと考えているので、積極的に掛かっていきましょう。
そこまで考えを纏めてから日課のランニングをして、身体の手入れをしている内にアニーが来ましたので身支度を調えて朝食に行きます。
朝食の後で、父上に昨日やった内容を報告し、火メイジの応援をお願いしてから『保健衛生局』へ向かいました。
「おはようございます。」
もう、ウイリアムさんもキスリングさんも来ていました。二人と挨拶して、すぐに起きがけに考えた事を話します。
「昨日の話の中で出た懸案事項についてですが、まず、手に入りにくそうな資材の調査を行いたいと思います。こちらは、おそらく南の暑い地方に生えているものと考えられますので、僕が『ヴァルファーレ』に乗って、空から調査を行います。一応、募集期間の1週間を期限として考えていますので、その間、お二人には別の仕事をお願いします。」
するとウイリアムさんが片手を上げて僕の話を止めました。
「ちょっと良いですか?アルバート様が『ヴァルファーレ』で調査に出るという事ですが、それは他の人ではいけませんか?万が一という事もあります。途中で事故など有りましたらとんでもない事になりますから、危険を冒すような事は控えて頂きたいのですが。」
キスリングさんも同様の意見のようです。でも他の人が行くのはちょっと無理があると思います。
「お二人が心配してくれるのはありがたいのですが、この調査は僕しかできないと思います。探さなければならないゴムの木も椰子の木も、おそらくゲルマニアの人は見た事がないはずです。
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