0192話『終わる秋刀魚漁』
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あ、そうだ。
「そういえば今月のサーモン海域北方のEOをまだやっていなかったよな?」
「そうですね。ですが司令官はおそらく故意にやっていないと私は思っていたのですが……?」
「まぁそれもある。改二改装で発生する任務でまた高難易度の任務が発生すると思うから控えていたんだよな」
「やっぱりですね。最近の大本営は難しい任務ばかりを提示してきますからね」
「ああ、困ったものだ」
それで朝潮と一緒に溜息を吐く。
それだけまた高難易度を設定してくるのは予想してしかるべきだからな。
どこのエリアを指定されるのか今から考えていても仕方のない事だけど必ず南方海域か中部海域のどこかしらに任務は発生すると思うからな。
だからいつも駆け足で月末近くに攻略を開始していて地獄を見ていると言っても過言ではない。
「今から考えていてもお腹が痛くなるだけだからもっと平和的な話をしようか。今日は朝潮と他に誰かを連れて町へと視察に行こうと思っている」
「秋刀魚漁終了のお祝いみたいなものですか……?」
「そんな感じだ。町の人と協力して新鮮な秋刀魚をたくさん取れてわけだから労いに行かないとダメだろうと思うしな」
「わかりました。私もしっかりとお供しますね」
「頼んだ」
「はい、了解です」
「そして視察から帰ってきたらみんなで一気に炬燵やら暖房器具を出し始めようか」
「それはいいですね。もうそんな季節に入っていくんですね……」
どこか思いを滾らせている朝潮。
やっぱりもう寒いと感じていたんだろうね。
「朝潮も厚着の服を用意しておかないとな。朝潮に限らずみんなもそろそろ暖かい格好をしないと海に出て風邪でも引いたら大変だからな」
「わかりました。みんなにもその旨を伝えておきますね」
これであらかた伝える事は伝えたと思う。
「後は……そうだな。榛名?」
《はい、なんでしょうか提督?》
私と朝潮が会話をしていたためか会話に入ってこなかった榛名だけど一緒に話せないのも悲しいので会話に誘う。
「榛名はどう思う……? この激動の毎日を感じてみて」
《そうですね……提督がいつも一緒にいますし毎日がとても楽しく感じられています。ですから榛名的には大丈夫です》
榛名はそう言って元気そうに笑顔を作るんだけど、
「榛名さん? あんまり無理はしないでくださいね? 榛名さんだって本当ならもっと司令官のお役に立ちたいと思っているでしょうし……」
《お気遣いありがとうございます、朝潮ちゃん……》
それから榛名と朝潮は何口か会話をしているのであった。
うん、榛名ももっと他のみんなと会話をした方がいいと思うんだよな。
私とばかりいつも一緒にいても退屈だろうしな。
そして私はふと時計を見て、
「よし。それじゃ朝潮に榛
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