第四百七十七話
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第四百七十七話 何もかもを逆にして
華奈子は服も下着も靴までも全て着替えて履き替えた、髪の毛もすいて爪まで切ってしまうという徹底ぶりで。
登校までに時間があった、それでだった。
「シャワーも浴びたの」
「そうしたの」
着替える時にとだ、美奈子に登校の時に話した。
「もう完全にね」
「気分一新ね」
「そうさせてね」
そしてというのだ。
「もう気持ち全部切り替えたから」
「それよかったかも」
美奈子は自分の隣にいて共に登校する華奈子に微笑んで話した。
「シャワーも浴びたのは」
「それよかったの」
「ええ、シャワーを浴びて身体洗ったのよね」
「髪の毛もね」
実際に華奈子の身体からは石鹸とシャンプーの香りが漂っている、実に清潔感溢れる感じになっている。
「奇麗にしたわ」
「身体を清めるってことだから」
「あっ、そうね」
華奈子も言われて気付いた。
「身体を清めるのはいいことだったわね」
「魔法においてもね」
「その方が魔力も上がるし」
「身体だけじゃなくて心も奇麗になるから」
それでとだ、美奈子は華奈子に話した。
「だからね」
「そうよね」
「それはよかったと思うわ」
「そうなるのね」
「もう気分全然違うわよね」
「ええ」
明るい笑顔でだ、華奈子は美奈子に答えた。
「完全にね」
「そうよね、じゃあね」
「魔法もなのね」
「本当に気持ちが切り替わったから」
「シャワーも浴びて」
「身体も心も清められて」
そのせいでというのだ。
「全部変わったから」
「お水の魔法も」
「問題なくね」
これまでの苦手意識が消えてというのだ。
「やれるんじゃないかしら」
「気分一新、身体も奇麗になって」
「それでね」
「そう、じゃあ頑張るわね」
学校の授業の後の塾でとだ、華奈子は美奈子に答えた。そのうえで二人で登校してまずは学園生活を楽しんだ。
第四百七十七話 完
2017・9・6
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