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ソードアートオンライン 無邪気な暗殺者──Innocent Assassin──
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なら、その対戦を見てみたいと思うとわざわざその本拠地まで出向く必要があるのだ。
黒雪姫がいたのは杉並、ニコの言う事が正しければ、彼女がいたのは練馬。いくらなんでも何かの間違いが起こるような距離ではないはずだ。
「直前にリアルで通話していたから、回線が混線したのか?」
「いや、それはないだろう…………たぶん。一般回線網とBBプログラムの回線は対応していないはずだ。それに、直結もしていないのにニューロリンカーの位置情報が上書きされるなど聞いたこともない」
「だがな黒いの。聞いたことがねぇっつーのは、イコールで起こらねぇってワケじゃない。現にこうして、古参であるアンタでも経験したことがない対戦が成立しちまってンだからさ」
確かに彼女の言も正しい。
目の前にある現実を理屈でねじ伏せるのは正しいことだとは思えない。いや決してロマン的な意味合いではなく。
「ということは、やはり貴様も知らんか」
「この対戦相手か?知らねぇな。第一、バーストリンカーなのか?コイツ」
「……………」
あまり認めたくはないが、黒雪姫率いる《ネガ・ネビュラス》より、赤の王たるニコのレギオン《プロミネンス》のほうが規模も大員の数も桁違いだ。それらを統率する彼女が知らないのであれば、黒雪姫にも知りようがない。
悶々と考え込む黒雪姫を見かねたのか、ニコは頭の後ろで組んでいた腕を離し、軽い調子で口を開く。
「まっ、考えてても仕方ねーや。要は勝ちゃいーんだよ。余裕あったらどうにかこうにか拘束して色々とっちめたいトコだが、一般対戦フィールドじゃなぁ……」
先日の《災禍の鎧》討伐作戦時に潜った《無制限中立フィールド》では無かったが、普通の《バースト・リンク》コマンドでダイブする対戦フィールドは、内部時間で30分という制限がある。こうして二人で話しているうちにも、視界上部――――自分の体力バーと敵の体力バーのちょうど真ん中に設置されたカウントは、確実に1800秒からゼロへ近づいている。
だが、勝てばいいという単純解明な理論には黒雪姫も賛成だ。
それもそうだな、と軽く肩をすくめ、視線を視界中央のガイドカーソルに戻す。相手の《レンホウ》も、いよいよ痺れを切らしたのか、水色の三角形がぐいっと動き出している。
ニコもそれを見たのか、二本のアンテナパーツを動かしながら、
「んじゃ、あたしは高みの見物とさせてもらうぜ。せいぜい頑張りな」
「フン。まぁ、負けるつもりはないが、せいぜい頑張るさ」
「かっわい気のねーオンナだなぁホントに」
「オイ、それはどういう意味――――」
眉を吊り上げ、詰問しようとした黒雪姫の目の前で、唐突に小さな矮躯が掻き消えるように宙空に溶ける。
対戦者同士がバトルに入った
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