最終章:夢を追い続けて
第59話「ここから始めよう」
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、ISのアップグレードついでにデータを取った気が...。
「これから博士達は忙しくなるから、私が秋十さん達を見る事になったんよ。秋十さん達も特殊な立ち位置だとしてもまだ学生の身。できる事は限られとるもんねぇ。」
「...まぁ、な。...って、あれ?はやては...。」
「私?私は一応飛び級で社会人になっとるよ?でも、年齢で言えばまだ中学生なんよ。研究者として一部には知られとるけど、本業は本屋やし。」
どうしてまた本屋を...と思って聞いてみると、家業を継いだだけらしい。
親戚(シグナム達)と共に研究と両立させているとの事。
「と、飛び級で社会人!?...あれ?日本ってそんな事...。」
「うん、できひんよ?やから、私は外国の学校行ってたんよ。最初は親戚の伝手からドイツの大学に行っててなぁ。そこを飛び級でって感じなんよ。」
「ドイツ...って事は、ドイツ語は?」
「ペラペラやよ。ついでに英語とかいくつかの言語は覚えといたわ。」
さ、さすが天才...。俺、ドイツ語を覚えるのにだいぶ苦労したのに...。
しかも実践形式で会話を重点的においた上でそれなりに掛かった。
「さて、私の事は置いておいて...や。桜さんを超えたいんやったら、私ぐらいは乗り越えてもらわんと困るわ。」
「っ....そうだな...。」
「まぁ、秋十さんは頭脳戦よりも肉弾戦...それも、経験や努力による大器晩成型やからな。チェスでただ勝てなんて事は言わんよ。でも....。」
そういうとはやてはチェスの駒を動かしていく。
...これは...。
「....俺が劣勢な状態...?」
「ここから35手、凌ぎきってや。」
「え、ちょ...。」
俺が劣勢な状態から、指定された手数凌ぐ。
そんなお題を、唐突にやらされることとなった。
「22手...それも逃げに徹してか...。」
「初っ端からちょーっと飛ばしすぎたかなぁ?」
できる限り逃げ続けたのだが、22手でチェックメイト。
お題をクリアする事もできずに終わってしまった。
「変則的だったのもあってか、思ったように動かせなかった...。」
「まだまだ序の口やでー。これから何パターンもやって、どんな複雑な状況にも対応できるようにしてもらおうと思ってるからなー。」
はやての意図は分かっている。
チェスを通して俺の対応力を磨こうとしているのだろう。
俺自身、どう動くか分かっていればやりやすいからな...。
「だからと言って...まだ序の口か...。」
「私ができるサポートは専ら頭脳分野や。しかも、例え鍛えた所で私もあの天才二人には敵わん。飽くまで秋十さん達の経験を積ませ
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