第115話 少年達は予想外のようです
[4/7]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
な……単一な?攻撃では徹らないのだろう。先生、先程の攻撃で変化は
無かったのか?」
「完全に無効化されたようですし、変化と言われても―――」
そう言いながら佇む愁磨を盗み見ると、障壁にノイズが走り、一瞬消えかけた。
初めての事に目を見開き、思わず固まって見入ってしまう。
「(障壁にノイズ?そんなの聞いた事無いし・・・そもそも障壁なのか?
明日菜さんの攻撃で無効化されない。なのにダメージは受けた・・・さっきの強力無比の単体
火力を無効化しておきながら?」
「おい、漏れてんぞ。……パッと思いつくのは、ダメージ累積系か、大ダメージ無効、
通常攻撃以外無効、って感じか?」
「愁磨先生の事です、もっと普通じゃない効果を付与しててもおかしくないです。」
話し合い、選択肢こそ出て来るものの、確定に至れる情報は無い。
仏ですら三度目で大激怒の所、全てを試させてくれるような相手でもない。動きを止めるしか
ないネギ達だが、僅かにだけ許された時間は無常に過ぎる。
「あーとはっぷーん。」
「クソッ!こうなったら先生、あんたが決めろ!今決めろ、直ぐ決めろ、ハリー!」
「そ、そんな急に言われても!?」
「突拍子もない事ばっか考えてても仕方ねぇんだ!愁磨先生の思考をトレース出来んのは、
あたしらん中で先生だけなんだよ!いや結果は突拍子もないだろうけど!」
時間と千雨に急かされ、現状の情報も絡め愁磨の思考を探る。
「(落ち着け!愁磨さんの事だ、遊んでいる以上言動にヒントがある筈。さっきから自分の事を
ラスボスって連呼してるのはどうしてだ?・・・自分の役割を知らしめる為?
それに対する僕達の役割は?・・・ラスボスに対峙してるんだから勇者?だとしたら相手は
魔王って所か。じゃあ魔王を倒す方法は?」
「せ、せんせー、また思考が漏れてますー。」
「でも魔王ってのはぴったりかも。魔王を倒すって言えば、四天王倒して力を削いで、
聖剣でぶった切るとか?」
「今更遅いですし聖剣もありませんし、それはトドメかと。ゲームを基準に考えて良いのか
分かりませんけど、第一形態相手に使うって、精々"技"くらいで、必殺撃って終わるような
ヌルゲー……は………。」
そこで、自分の発言にハタと気付くネギ。
必殺を撃って終わるようなヌルゲー?自分が一瞬考えただけで思いつく事を、愁磨が発想しない
訳が無い。ならば、そう。
彼がそれを無効化する術式、或は障壁を用意しているのは当たり前ではないか。
自分達がまんまとその思考を読めず、それに当たったのはもう仕方がない事だ。
問題は他の可能性の中のどれ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ