第115話 少年達は予想外のようです
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の様に放たれる轟音が数秒続き、煙の中にいた人影が掻き消える。
確認する為、ラカンが気弾で煙を晴らすと。
「…………最悪だ、最悪も最悪だ、初手としては論外にも程がある。」
つまらなそうに荒々しく頭を掻く、無傷の愁磨。
効果を期待し確信したからこそ初撃に全力を注いだジオン達は愕然とし、自身のこれまでと
歴代の成果を全て出した上、上限まで増殖させたエーリアスは魔力切れで膝を付く。
「そん、な………一枚も突破出来ないなんて……。」
「一枚"も"だと?まさかお前ら、俺の障壁の特性すら理解出来てないでブッパしたのか。
ボスですら何度も挑んで攻略するのが常なのに、ラスボス相手になぁ……これだから……。」
別の理由でショックを受けている隙に、その絶対障壁を魔法班が再度解析を試みる。
「(でもさぁ、この多重無効化障壁が偽物に見えないんだけど?)」
「(しかしワシらの見立てが外れたのは事実じゃ。認識阻害の可能性もあるが・・・。)」
「相談するのは構わんが、順番待ちしてるんだから『退け』。」
ゴウッ!
「うおっ!?じゅ、順番待ちだと?」
先程の衝撃から立ち直れず、進退極まったまま固まっていた前衛諸共、雑魚の如く端に
追いやられる現・魔法世界最高戦力達。
だが、ネギだけが吹き飛ばされず、愁磨の前に立たされていた。
「まったく浮気者が。オッサンと戯れてないで「ちぇりゃあああああああああああああ!!」」
ガキィィン!!
危機を察知して飛び出した明日菜が相も変わらずの大上段飛び斬りで斬りかかるが、完全に
防がれ、高音を立てて弾かれる。
「あぐぐぐ、手が痺れるぅ!ネギ、大丈夫!?」
「あ、明日菜さん!無茶したら……!」
たたらを踏んで後退し、助けに入られたネギが直ぐにフォローに入る。
その空白時間で前衛組が愁磨を囲み、中・後衛を少し遅れ参陣した。
―――とは言え、急いだ所で、愁磨は動くつもりはなかったのだが。
「お前は相変わらず頑張り過ぎなんだよ……無駄に。」
「む、無駄って何よぉ!?」
「次はお前らの番だって言っただろうが。まぁ、もう無駄な事はしないと思うが……
十分だけ待つ。お前らが攻撃し終えたら、次は俺の番だぞ。」
「げっ!?」
いくら動けなくとも、反撃すると言われたら慌てずにいられないネギ達は作戦会議を開始。
世界を滅ぼそうとしているラスボスの目の前だと言うのに、信頼しきっているのを見て、
思わず愁磨は苦笑してしまう。
「さて皆の衆、ぶっちゃけ案ある人いる?」
「んー、力押しじゃダメだとしか分からないアル。」
「……恐らく、単純
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