0191話『ドーン! 大漁旗もアゲアゲです』
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かねー?」
どうにも大本営の方針を信じていないような感じの大潮。
まぁそこまで私も新しく大漁旗を贈ってくるとは思っていないからなんとも同意してしまうんだよな。
本当に中途半端な仕事をするよな、大本営も。
これが満潮改二の伏線の為のミスリードの可能性もある事だしな。
「ま、そのうちなるようになるさ」
「そうですね。あ、司令官。ところでまだ秋刀魚は交換を一切していませんけどどうしますか……? 早めにしておかないと無くなってしまいますよ」
「そうだな。危ない、忘れるところだったよ。ありがとう大潮」
「えへへー……」
感謝の意味も込めて大潮の頭を撫でてあげる。
それで気持ちよさそうに表情を緩める大潮を見て間違いではないという思いだったり。
「それじゃ艦隊運営は停止しているから暇だから秋刀魚を交換してくるとするか」
「そうですね!」
そして大潮と一緒に明石の所へと向かう。
明石は妖精さんに色々と指示を飛ばしているのを見て忙しそうだなと思った。
「あ、提督に大潮ちゃん? ダメですよー、今は総点検なんですからあまり出歩かないでくださいね?」
「すまんすまん。今のうちに秋刀魚の交換をしておこうと思ってな」
「そうですか。それでは少し待っていてください。もう少しで指示が完了しますので」
「わかった」
それでしばらく明石の指示する光景を大潮と椅子に座りながら見ていたんだけど、
「明石さん忙しそうですねー」
「そうだなー」
私達は呑気に話しているとようやく明石が用事が終わったのか、
「提督。終わりましたのでさっさと秋刀魚の交換に行きましょうか」
「そうだな」
そしていざ秋刀魚の交換をしようと思うんだけど、現在は先日に高速修復材がカンストしたので『蒲焼』の選択肢は無くなっている。
さらには鋼材と弾薬もカンスト気味なので『刺身』という選択肢もいらない。
だから残るはネジとの交換である『塩焼』に限られるんだよな。
「今なら提督的には塩焼きがお得ですよ」
「そうだな。大潮、一緒に食べるか?」
「いいんですか!? 食べます!」
「それじゃ塩焼きに交換とするか。39尾あるから4尾余ってしまうけどまだ一日はあるから1尾だけでもなんとかゲットできるようにしないとな」
それで塩焼きと交換して大潮と明石と一緒に食べているんだけど、
「でももう少ししたら秋刀魚漁も休止してしまいますから寂しくなりますね。はむ……」
「そうですねー。売店も儲かりますからもう少し続いてもいいと思うんですよ。あむ……」
「そうは言っても取り過ぎにも注意しないといけないからな。我慢して来年にまた取ろうじゃないか。はふっ……」
そんなやり取りをしながらも三人秋刀魚の塩焼きを美味しく食したのであった。
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