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Fate/magic girl−錬鉄の弓兵と魔法少女−
A's〜STS編
第百六話 魔導師ランクの獲得に向けて
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内などの狭い空間ならまだしも空での戦闘となると制空権を取られるので圧倒的に不利になる。

 だが士郎の場合、空の力場を使い並の空戦魔導師よりも高機動であり、飛行魔法を使わずに空戦を行う事が出来る。

 この事実に試験を陸戦ではなく、空戦で行うべきだという意見が少なからずあった。

 飛行魔法は使えないが空戦魔導師並みの空中戦が出来るなら良いのではないかと

 しかし、士郎の空中移動能力は力場を蹴る事によるもので空を走っている。
 他の空戦魔導師と共に行動が可能かといわれると疑問が残る。
 というよりも士郎の技術は空で戦っているだけで技術そのものは陸上戦闘のものというのもある。

 本来、空戦魔導師の試験ならば飛行魔法が使えるのが前提なので、こんな意見は出ないのだが、これが原因で陸戦か空戦か揉めたようだ。

 そして、戦闘規模というのは

「士郎君の戦闘能力は模擬戦で証明は出来ているようなものなんだけどね。
 目的は一対多の不利な状況での戦闘判断能力がメインね」
「だから、これも士郎君の特別な仕組みなの。
 本来Aランク以上なら儀式魔法が入ってくるんだけど、士郎君にその適性はないというか特定魔法に特化しすぎているし、魔力量から見てもBランク試験が妥当なんだけど、なのはちゃん自分のランクを覚えてる?」
「え? はい。
 空戦AAAランク、フェイトちゃんと一緒です」

 リンディ、レティの説明を聞いていたら、いきなり質問を向けられて一瞬固まるもすぐに返答する。

「そうなのよね」
「そこなのよね」

 リンディとレティは頭が痛そうにため息混じりにそんな言葉を呟く。

 士郎となのは、顔を見合わせて、なぜため息が出るのかわからず首を傾げている。

「空戦AAAランク二人相手にして勝つ陸戦Bランクなんて聞いたことがないし、前例がないのよ。
 だけどAランク以上の儀式魔法は出来ない。
 それでまた揉めて、結局魔導師ランクはBのままで、試験課題の難易度を上げて戦闘規模を別でランク付けする事にしたのよ」

 もはや例外に例外を重ねている状態である。

 一般的な魔導師のランク付けとは士郎の特性が掛け離れている証明でもあるのだが

 士郎自身、内心では魔導でも異端児扱いなので落ち込んでいるが気を取り直し資料の続きに目をやる。

「実技試験会場は廃棄都市区画。
 注意事項は非破壊ターゲットの破壊は減点。
 魔術の使用は制限無しだが、非殺傷設定で使用する事。
 ん? 非殺傷設定?」

 この資料に違和感を覚える士郎。

 非殺傷設定は当然だが、ターゲット破壊で改めてそれを注意する点にひっかかったのだ。

「リンディさん、通常陸戦Bランクの戦闘試験系はオートスフィアが相手だったと記
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