『Ray』
[8]前話 [2]次話
残酷な程に抉り出された此の痕。救いなんてものは要らないと突っぱねてた筈なのに。
激しい雨は容赦なく叩きつけてくる。脳髄の奥へ雷(イカズチ)堕とされ解る。何も守れない無力なクソガキの情けなさ。
さも自分が偉いと言うように、ふてぶてしくふんぞり返ってる醜い大人。どんなに足掻いてもクソガキのままじゃそんな奴にも勝てやしない。
そんな理不尽な現実なんて知りたくなかった。悔しくて耐え切れない想いをした。
いつだって凛と美しく咲き誇る貴女の笑顔は何にも代えられない。私には一筋の光だった。
総ての感情を剥ぎ取ってしまいたくなる。こんなに真っ黒な私じゃ駄目。真っ白になりたいとさえ想ってしまう。
一筋の光へ衝動的に導かれてく。そして泡へと成り融け逝く。
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ