原作編
忘れてはいけない
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光が、………。
暖かい。
ふわふわする。
誰かの声が聞こえる。
誰の声?
わからない。
やらなければいけない事があったはずなのに思い出せない。
やらなければいけない事とは何だろう?
わからない。
頭が痛い。
でも、これだけは決して忘れてはいけない思い出さなければいけない人達の事。
好きな人の事。18になったら告白しようと思った。
いつも、ニヒルに笑っているけど、本当は優しい人の事。
心友の事。
優雅で綺麗な誇り高くてだけど、ちょっぴりさみしやがりな彼女の事。
双子の兄の事。
喧嘩ばかりだけど、ここぞという時にはとてもかっこいい兄の事。
大切な友人三人の事。
挑戦的に笑って勝負を仕掛けてくる癖に優しいあの子の事。
腹黒に見せかけてとても面倒見の良いあいつの事。
良い人過ぎて時々心配になる彼の事。
姉の事。
優しくて美人でいつも、私たちの事を優先してしまう姉の事。
父の事。
お酒に溺れてしまっていたけど、もうすっかり更生して、かっこいい父の事。
あれ、また、だ。
意識が………。
一体、何の事?
思い出せない。
ああ、また、だ。
引き込まれる。
深く暗き深淵に。
嫌なのに。
………私は一体………誰なの?……
誰か、助けて。お願い。
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