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魔法少女リリカルなのは 絆を奪いし神とその神に選ばれた少年
真・四十六話 真実と嘘を司る者
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記憶……全と絆を紡いだ記憶を完全に取り戻した。
だが、ここで一つ疑問が残る。なぜアリサとすずかは記憶を過去の自分に送れたのか。
これも神の力によるものだ。
まず最初の世界で彼女達は神の力を手に入れ、そして全を守れなかった。
それを嘆いた彼女達は神に頼んだ。過去に飛ばしてくれと。
しかし神といえど過去への移動など出来ない。そこで彼女達は考えた。過去への移動ではなく過去へ今の自分たちの記憶を転写出来ないかと。
無論、アーポロとルナーラは反対した。そんな事をすれば今の自分たちがどうなるのかわかったもんじゃないからだ。それでもアリサとすずかは決断した。
そしてそれは成功した。だが、過去へ記憶を転写しても過去の自分達が困惑するだけで全を守り切る事など出来なかった。
何度も何度も失敗した。間に合わなかった……と何度も後悔した。そして………………………やっと、間に合ったのだ、全の危機に。
だからこそ、アリサとすずかは決して引かない。なぜなら、これは失敗し続けてしまった世界の自分達の思いも受け継いだ戦いなのだから。
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