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魔法少女リリカルなのは 絆を奪いし神とその神に選ばれた少年
真・四十六話 真実と嘘を司る者
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せ!」
アリサがそう叫ぶと、剣が太陽のように光り出し辺り一帯を先ほどと同様に照らし出す。
するとその光を浴びたアリシア達の輪郭がぼやけていき、次第に消えていった。
「あ、アリシア?それにフェイト、はやて、るい?な、何で消えたんだ?」
「知ってる筈よ。だって、これはあんたの背後にいる奴が生み出した存在だったんだから」
「っな!?」
なぜそれをっ!?といった表情をしている事から図星のようだ。
「この剣、火神剣アポロヌスはその場にある真実を照らし出す。つまり、この場における嘘……幻や偽の記憶などは燃えて消えるのよ。さっきみたいにね」
それがアーポロの司る真実の力。一定範囲内における嘘を決して見逃さず全ての嘘を燃やし尽くす。これにより幻影だったアリシア達が消えたのだ。
「だ、だけど……」
「あれらが嘘だって言うのはすぐにわかったよ。だって……私の剣の力で判明していたから」
と、今度はすずかが前に出て腰に差しているレイピアを掲げる。するとすずかの傍に寄りそっていたルナーラが剣に入っていく。
「私の剣、
月神剣
(
げっしんけん
)
ルナトリウスは嘘を司るルナーラの宿る剣。この剣は嘘を見破る。どんな些細な嘘でもね。それであのアリシアちゃん達が幻影だって気づいたの」
それがすずかの宿すルナーラの力。嘘を司る彼女の力はどれだけ巧妙に隠された嘘でも白日の下に晒す。
「全はやらせない。やっと間に合った……何度も何度も何度も何度も……失敗して、手が届かなくて……やっと届いたこの手、絶対に手放したくない……」
「だから、私たちは絶対に全君を守る……例え、世界を敵に回しても!」
アリサとすずかは剣を手に、聖に向けて走り出す。
「い、いかん、高宮殿をお守りしろ!」
「「「「は、はいっ」」」」」
聖の連れてきていた隊を纏めていたであろう魔導士が部下に指令を出し、聖を守ろうとする。
「「邪魔しない、で!!!」」
そうなったとしても二人は止まらない。やっと掴んだこの可能性を絶対に手放したくないから。
そもそも、なぜ彼女達が全の事を覚えているのか。
それは、彼女達も全と同様に記憶だけを過去の自分に転写していたからだ。
しかし、それは全の物とは違い完璧ではなかった。故に彼女達は元々ある作られた記憶と本来の記憶が同時に存在するという何ともおかしな状態となっていたのだ。
しかし、それを一つにする手段があった。それがアーポロとルナーラの存在だ。それは彼女達の宿した神の力が関係している。
アーポロとルナーラ。前述の通り、彼女達の司る力は真実と嘘。
この力によりアリサとすずかは作られた記憶を消し去り、本来の
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