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魔法少女リリカルなのは 絆を奪いし神とその神に選ばれた少年
真・四十六話 真実と嘘を司る者
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が復活したのかアーポロとルナーラを指さす。

「お、お前ら何なんだ!?そ、そうか、お前たちがアリサ達がおかしくなった原因か!待ってろアリサすずか、そいつらを消してお前たちの洗脳を解いてやる!」

そう言った聖を憐れむようにアーポロとルナーラは振り返り見つめる。

《あいつ、俺たちを幻かなんかと勘違いしてねぇか?》

《仕方ないのではないですか、普通の人間は神力などは感じれないのですから》

だったら、俺のライバルを自称してたあいつはどうなるんだ、というツッコミを全は心の中でする。

最初は敵対していたが、その後ある事情により全達の組織預かりになった全と同年代の少年の事を全は思い出す。

彼はいつの頃からか、神達が無意識の内に放っている神力を感知出来るようになっていた。

彼自身も何でなのか分からないと言っていたが「そういえば、変なの感じる前に男を一人仕留めたな。やけに強かったから覚えてる。漫画みたいに地面抉り取って投げつけてきてな。それらを全部避けたり時には斬ったりしながら近づいて殺したけど」と言っていた。

恐らくその男は神を身に宿していた神月家の人間だったのだろうと全は予想していた。神を殺した事によりその力を感じられるようになったと全は思っているがその事を全は彼に言っていない。それで慢心するとも思えなかったが万が一という事もあるからである。

と、そこまで考えている所で全は気づいた。アリサとすずかの拳が震えている事に。

「すずか……私、もう我慢しなくてもいいわよね……?」

「うん、もう……我慢出来そうにないから……!」

アリサはすずかと小さくそんな会話をすると、腰に差している剣を一気に抜き放つ。するとアーポロがアリサの剣の中に入っていく。

《さあ、マスターよ。俺の力を解き放つ時だぜ!!》

「ええ、アーポロ…………聖!」

アリサはアーポロと共に在る剣――――――火神剣(かしんけん)アポロヌス―――――の切っ先を聖に向ける。

「あんた、私たちが洗脳されているとか世迷言ぬかしてるけど……そういうあんたはどうなのよ!?」

「な、何を言ってるのアリサ!?アリサもすずかも洗脳されてるんだよ!」

「そうだよ、全部橘が悪いんだよ!」

「そうや、橘君!早く二人の洗脳を解いてや!」

「黙りなさい、幻共!!」

「「「「っ!!?」」」」

幻共、とアリサが吼えると先ほどまで罵詈雑言を並べていたアリシア達が止まった。

「あんた達がどれだけ言おうとも、それは本当の言葉じゃない。予め決められたロジックの言葉しか発せない幻よ。それを証明するわ」

アリサは聖に向けていた切っ先を天に向け、その言霊を紡ぐ。

「真実を司る者よ!今、この場における真実を照らし出
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