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転生とらぶる
ペルソナ3
1850話
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 誰だ、あれ? 随分と真田先輩と親しそうだけど」
「まぁ、真田だって他にも友人がいない訳じゃないだろ。あれだけの人気者なんだし」

 声を掛けるまよりも先に校舎の中に入っていったので、結局真田と一緒にいた奴が誰なのかは俺にも理解出来なかった。

「ま、いいや。それよりも早く教室に行こう。遅刻しちゃったら面倒だし」

 ゆかりの言葉に頷き、俺達はそのまま学校の校舎に入っていくのだった。
 ……もっとも、校舎の中に入れば入ったで、こっちにいらない視線を向けてくる相手もいるのだが。
 どうやら、俺が予想していた以上に昨日の真田との試合の様子は広まっているらしい。
 中には半ば殺気混じりの視線を向けてくる奴もいる。
 真田のファンらしいけど、出来れば妙な真似はしないで欲しいんだけどな。
 そうなれば、こっちとしても対応せざるを得ないし。
 そしいて教室に入ると、こちらもまた当然ながら同級生達が俺に向かって視線を向けてくる。
 まぁ、昨日の一件はかなり広がったんだし、2-Fの生徒だけが知らないなんて事は有り得ない話だ。
 意図的にその視線を無視して、俺は席に着く。
 すると、さっさと自分の席に荷物を置いた順平と友近の2人が俺の席にやってくる。

「いやぁ、人気者は大変ですな」
「……嫌味か、それは」

 いや、実際に嫌味……より正確には、俺をからかっているのだろう。
 面白そうな笑みを浮かべている友近に、ジト目を向ける。

「ははは。まぁ、アルマーもそう気にするなって。有名人になれば、どうしたって目立ってしまうんだからな」
「何なら、お前を目立たせてやろうか?」
「あー、ほら。アクセルも健二もその辺にしておけよ。それより……なぁ、気が付いたか?」

 そう言いながら順平が視線を向けたのは、少し離れた場所にある机。
 いや、ここは教室の中なんだから、机があるのは普通で、特におかしな話ではない。
 問題なのは、昨日に比べて机の数が1つ多くなっているという事だった。
 ……俺が昨日転入してきた件を考えると、一昨日よりも2つの机が多くなっている。
 昨日の今日で、何故? と疑問を抱いている様子の順平だったが、前もって話を聞いている俺は、当然その理由を知っていた。
 そう、今日影時間に適性のある転入生が、このクラスにやって来るのだ。

「まぁ、普通に考えれば、俺と同じ転入生じゃないか?」
「……でも、アクセルが昨日転入したばかりじゃない。なのに、また新しい転入生が来るの?」
「え?」

 疑問の言葉を発したのは、ゆかり。
 そんなゆかりに意表を突かれ、俺の口からどこか間の抜けた声が出る。
 そうして考え……あ、と思い出す。
 そう言えば、俺はゆかりにこの件を言ったか?
 何だかんだと、昨日話し
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