第百二十五話 ヴァルハラ星系会戦
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超えるビームの群れは、シュワルツ・ランツェンレイターのシールドに弾かれ全く損傷を与えられない。
「撃ってきたな。此で大手を振って攻撃できるというものだ!」
「閣下どうなさいますか?」
「ミサイルを撃ちつつ、全艦突撃!敵の中央を突破し背面展開後ミッターマイヤーと挟み撃ちにする!」
ビッテンフェルトの怒声に反応するようにシュワルツ・ランツェンレイター各艦から一斉にレーザー水爆が発射され、クロプシュトック艦隊へ向かっていく。
オーディン近接でレーザー水爆を撃つなど狂気の沙汰もいいところであるが、事前にテレーゼからの許可も受け、細心の注意を計りオーディンにEMP効果が無いように計算して発射しているのであるが、クロプシュトック艦隊からすれば、ヴァルハラ星系でレーザー水爆を使うとは青天の霹靂で有ったために、混乱が発生する。
其処を狙い、シュワルツ・ランツェンレイターが鋭い切っ先をねじ込み始める。
「敵有効射程距離に入りました」
「全艦砲撃開始!」
3対1の劣勢にもかかわらず、シュワルツ・ランツェンレイターから発射された、2万本近いビームは寸分違わずに敵艦隊に突き刺さり、彼方此方で爆炎の華が咲き乱れる。
「進め進め!敵艦隊を食い破れ!」
シュワルツ・ランツェンレイターは獰猛な猛虎の如き勢いで混乱する敵艦隊を切り裂き、僅かな時間で艦隊を二分割にしてしまった。
混乱するクロプシュトック艦隊で有るが、更に追い打ちで、ミッターマイヤー艦隊が攻撃を開始した。
ウォルフ・デア・シュトルム分艦隊旗艦イェータランドでは、ミッターマイヤーが、シュワルツ・ランツェンレイターの攻撃を確認しながら支援攻撃を行っていたが、シュワルツ・ランツェンレイターが敵艦隊中央を突破したのを確認すると、全力攻撃を命令した。
「全艦、総攻撃、シュワルツ・ランツェンレイターと挟み撃ちにする」
「全艦、撃ちまくれ!ミッターマイヤーと挟み撃ちだ!」
同じ事だが、性格を出した命令が下る。
1万隻の艦隊が6,000隻に包囲され次々に撃破されるという、まるでダゴン星域会戦を見るようなフルボッコ状態が続く。しかし6,000隻である以上穴が生じて其処から、オーディンへ入り込もうとする艦艇が出始める。
「逃がすな!攻撃だ!」
「不味い」
刹那ワープアウトを終え、急進してきた、メルカッツ艦隊が到着したのである。
「敵艦隊は、ウォルフ・デア・シュトルム分艦隊、シュワルツ・ランツェンレイター分艦隊により包囲中、されど敵艦隊の一部が包囲網を抜け出した模様」
その報告を聞いたメルカッツ提督は、何時も眠そうに見える目を更に細めて、命令した。
「第3分艦隊は包囲殲滅に協力せよ、本艦隊と第4分艦隊は残敵を掃討、一隻とてオーディンへ向かわせ
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